新機能として、撮影した動画を高速で再生できる「タイムラプス」モードが利用できる。駅のホームや交差点など、人や乗り物が行き交うシーンを撮影すると面白そうだ。
3秒か5秒のセルフタイマー(メインカメラとインカメラどちらも)や、ピントを合わせた後の露出変更、iPhone 5sでインカメラのバーストモード(高速連写)、iPad AirとiPad mini Retinaディスプレイモデルでパノラマ撮影が可能になった。
「写真」「共有」「アルバム」という3つのタブで区切られているのはiOS 7と同じだが、iOS 8ではアルバムの「カメラロール」と「自分のフォトストリーム」がなくなり、「最後に追加した項目」に変更された。手持ちのiPhoneで撮影した写真も、iCloudで同期しているほかのiOSデバイス(iPadなど)で撮影した写真も、「最後に追加した項目」でまとめて確認できるが、1カ月以上前に撮影した写真は表示されないようで、ちょっと不便になった。過去の写真をまとめて閲覧する場合、「写真」の年別、コレクション、モーメントからさかのぼらないといけない。
ほかに、「スローモーション」と「バースト」フォルダが追加され、2つのモードで撮影した動画のみを一覧できる。
iPhone上で削除したデータは「最近削除した項目」にいったん保存され、削除してから30日以内なら復元することができる。ただし、最近削除した項目に登場するのは、自分のiPhoneで撮影した写真のみ。ダウンロードした写真などは、いったん削除すると復元できないので注意したい。
手持ちのiPhoneで撮影した写真を開き、画面下部中央に現れるハートマークをタップすると、写真がお気に入りに登録される。登録した写真は、「最後に追加した項目」の下に表れる「お気に入り」から閲覧できる。ただし、ほかの端末で撮影した写真はお気に入りに登録できない。
iOS 8では新たに、保存された写真や動画の検索が可能になった。画面上部の虫眼鏡アイコンをタップすると、キーワードを入力して検索ができる。
例えば「東京」と入力すると、東京都で撮影された写真がヒットする。写真に付けられた位置情報(ジオタグ)をベースに探していることが分かる。これまでに旅行した地名などを入れると、そこで撮影した写真を簡単に確認できて便利だ。「港区」など細かい地名の検索にも対応している。
ほかに、西暦(「2014」と入力して2014年に撮影した写真を表示)や、月(「9」と入力して9月に撮影した写真を表示)などからも検索できる。ファイル名の検索には対応しておらず、「撮影場所」と「撮影時間」をベースに探している理解してよさそうだ。
また、検索バーに何も入力しなくても、「この周辺」「1年前」「○○区」など、検索する方法を自動で提案してくれるのも面白い。過去の検索履歴も利用できる。
写真の編集機能が拡張されている。まず、写真の回転は左右に90度ずつのほか、左右80度までのバーを指で調整しながら回転させられる。トリミングの方法も「オリジナル」「スクエア」のほか、「2:3」「3:5」など細かく選べる。
露出、ハイライト、コントラスト、彩度、白黒の強度といった、細かい編集項目も用意されている。
新しいカメラや写真アプリについては、荻窪圭氏の「iPhoneカメラ講座」でも詳しくレビューする予定なのでご期待いただきたい。
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