もう1つ忘れちゃならないのが動画。ポイントは3つ。
1つはスローモーション動画の強化。今までは1280×720ピクセルで120fps(つまり4倍速で録画する)だったが、iPhone 6/6 Plusでは240fps(つまり8倍速)も可能になった。240fpsだと細かい動きをかなりゆっくり見られる。これは面白い。
2つ目はフルHD動画のフレームレートが60fpsになったこと。
3つ目は、動画撮影時のブレ補正がすごく良くなったこと。まずはスローモーション動画から。
これだけでは寂しいので、うちのネコで遊んでみた。240fpsである。
続いて、フルHD編。60fpsで歩きながら撮ったフルHD動画を30fpsの5sで撮った動画と比べてみよう。両者の違いは60fpsと30fpsというよりは、動画時の手ブレ補正の処理の違い。ちなみに、左手に6 Plus、右手に5s(逆だったかも)を持って録画しながら歩いたものだ。
5sは歩きの振動がほぼそのまま映像に表れているのに対し、6 Plusは明らかにそれが滑らかなのが分かると思う。
長くなるので、iPhone 6 Plusならではの撮影性能に絞ってみた。従来からある機能(HDRとか)やiOS 8の機能であってiPhone 6 Plus特有じゃないもの(タイムラプス)については言及してないのでご了承あれ。で、iPhone 5sのカメラはかなり良かったけれども、6 Plusはさらに良くなっている。特に夜景をよく撮る人には、6 Plusの良さがすごく感じられるはず。「ああ、花火大会の前にこれが出てたらよかったのに」と思っちゃうレベル。ただし、シャッタースピードは5sより遅く設定されるので被写体ブレに注意、ってところか。
画素数は他社のスマホに負けても、ディテールはかなりきちんと出ているし、バランスが良くて大崩れしない。ただ、モニターがでかくてきれいで見やすいから撮影が気持ちよくなったんだけど、逆に画面サイズが大きすぎて撮りづらくなったという欠点もある。特に片手でさっと撮りたいときは、iPhoneが手から滑って落ちそうになる。善し悪しってことですな。
もう1つ、本文では触れられなかったが、iOS 8からサードパーティ製アプリがカメラ機能を細かくコントロールできるようになった。相変わらず純正カメラはフルオート中心のシンプルなものだが、凝った撮影を楽しみたい人にはサードパーティのカメラアプリがそれに応えてくれるだろう。
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