データ通信量の“上限”が月々5GBまたは7GBに規制されている4G LTE対応のスマホ。それを超えると月末まで「通信速度制限」がかかるため、ウェブページ閲覧やメール送受信などの通信スピードが格段に遅くなる(注1)。年々スマホ利用者は増加の一途をたどり、都市部を中心に回線が混み合っていることから、仕方のない対応ではあるが、ユーザーからは不評の声も。しかし、通信速度制限がかかるまでスマホを使っている人は、果たしてどれくらいいるのだろうか? 20〜30代の男女280人にアンケートを取ってみた(協力:ファストアスク)。
まず、各キャリアが規定する通信量をオーバーし、通信速度を制限されたことがあるかたずねたところ、「ある」と回答した人は49.6%と、なんと約半数にものぼった。では一体何が引き金となり、通信速度が制限されたのだろうか。予想される原因を挙げてもらった。
(※原因となったと考えられる上位2つを回答)
圧倒的に多いのが通信データ量の多い動画視聴。たとえばソフトバンクは公式ページで「7GB」のパケット通信量で動画を試聴する場合、1カ月に「およそ33時間」、1日あたりの平均は「およそ1.1時間」としている。つまり毎日4G LTE回線で動画を1時間以上見ていると、ちょうど月末に速度制限にかかる計算だ。
この通信速度制限は月末まで続くが、月内に解除したい場合は、追加料金(注2)を払う必要がある。大手3キャリアではいずれも2500円(税抜)を支払えば、2GBまでの通信が通常の通信速度で行えるようになる。実際に「払ったことがある」と答えた人は、制限経験者の50.4%と、半数を超えていることが明らかになった。
では、通信速度が制限されないよう、普段からみんなはどのようなことを心がけているのだろうか。
など、できる範囲でスマホの利用を控えたり、通信データ量が大きいコンテンツはPCで見たり…と皆それぞれ対策をしていることがわかる。「6GBまで使った時は、動画を一切見ないようにする」(26歳・男性)のように、7GBを超えないギリギリの線をキープしながらスマホを使う人も。
スマホならではの“サクサク”感がなくなり、不便さ・不自由さを感じる速度制限。引っかかってしまわないよう、今日できることから対策を講じてみてはいかがだろうか。(池田園子)
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