韓国LG Electronicsは、「2015 International CES」の会期前日となる2015年1月5日(現地時間)、「LG G Flex 2」を発表した。LG G Flex 2は曲面型ディスプレイを採用したAndroidスマートフォンで、2013年に発表した「LG G Flex」の後継モデルとなる。ディスプレイサイズは6型から5.5型に一回り小型化され、基本性能を大幅に引き上げたフラッグシップモデル相当のハイエンド製品となった。
本体がカーブした形状になっているLG G Flex 2は、プラチナシルバーとフラメンコレッドの2色展開で、ブラックボディの初代モデルよりも華やかな印象を受ける。曲面ディスプレイは折り曲げに強い「DuraGuard Glass」を表面に採用しており、本体を落下させても割れにくい。背面にはメインカメラの下に電源キーとボリュームキーを配置し、側面の物理キーを廃止。電源キーを中心とした円形の「スピン・エアラインパターン」加工が美しい。この背面は初代モデル同様、傷がついても自然に傷が消える自己修復機能も備えている。
プロセッサには64ビットの「Snapdragon 810」(オクタコア/2.0GHz)を採用、OSは最新のAndroid 5.0 Lolipopを搭載した。メインメモリは2Gバイトまたは3Gバイト、ストレージが16Gバイトまたは32Gバイトと複数の組み合わせのモデルが発売される予定。メインカメラは有効約1300万画素で手ブレ補正やレーザーオートフォーカスにより、暗いシーンでもピントを短時間で合わせることが可能だ。カメラに向かって手を握ると自動的にシャッターが切れるので、セルフィーにも便利。バッテリー容量は3000mAhで、急速充電にも対応する。バッテリー残量0の状態から50%まで充電するのに要する時間は38分で、一般的なスマートフォンよりも30%以上高速に充電できる。
会場に実機が展示されていたが、やはり華やかな色合いのレッドボディの製品に報道陣の人気が集まっていた。本体サイズは149.1(幅)×75.3(高さ)×7.1(奥行き)ミリと初代モデルより小型化されたため、片手でも十分持つことができる。湾曲したディスプレイは指先が隅々まで届きやすく、他の5.5型モデルより操作しやすい印象を受けた。
通信方式は未定だが、説明員によると「幅広い方式に対応する予定」とのこと。日本での発売も現時点では一切未定だという。とはいえ、展示機には日本語ロケールが標準搭載されており、日本市場への投入が期待できるものになっていた。なお発売は2015年1月に韓国、それ以降各国で順次発売される予定。米国でも複数の通信事業者が販売を予定しているということだ。
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