RCカーや戦車の操作、ゴルフスコアの記録も――「SmartWatch 3」の利用シーンを広げるアプリ

» 2015年01月20日 16時42分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、東京ビッグサイトで1月14日〜16日に開催された「ウェアラブルEXPO」に合わせて、「SmartWatch 3」を活用した新しい取り組みを公開した。

 SmartWatch 3は、Android Wearを搭載した腕時計型のデバイス。天気予報や予定の確認、スマートフォンへの着信やメールなどの通知、活動量の記録などが主な機能だが、ソニーモバイルはSmartWatch 3の活用の幅を広げるべく、サードパーティーとの連携も進めている。

SmartWatch 3用 ポケット・アーマー操作アプリ(仮)

 京商が提供している、Bluetoothで操作をするラジコン戦車「ポケット・アーマー i-driver」を、SmartWatch 3から操作可能にしたもの。スマートフォンで操作できるアプリはすでに提供されているが、これのAndroid Wear版となる。

 SmartWatch 3のタッチパネル、装着した腕のジェスチャー、音声の3つの方法で戦車を前進、後進、旋回、砲撃させることができる。複数の戦車を同時に操作できるので、一度の指令で並列走行や同時砲撃が可能。音声は日本語と英語に対応しているが、開発段階のため、日本語はまだ認識しにくく、現時点では英語の方が認識精度は高いようだ。操作用の端末として迷彩柄のSmartWatch 3も展示していたが、発売は未定とのこと。

photophoto 複数の洗車を同時に操作できる(写真=左)。こちらの迷彩柄SmartWatch 3は非売品(写真=右)

楽天GORAスコアカウンター〜Android Wear対応版〜(仮)

 スマートフォンでゴルフ場の予約やスコア管理ができる「楽天GORA」の派生アプリとして、Android Wear向けにスコア登録アプリを提供する。提供時期は2月を予定しており、展示されたサービスの中では唯一、商品化が決まっている。スマートフォンを取り出すことなく、Android Wear(SmartWatch 3)上で簡単にスコアを入力でき、入力したスコアデータは楽天GORAのスマホ向けアプリやWebサイトで分析してもらえる。SmartWatch 3は防水・防じん対応なので、楽天はゴルフでの利用にも適しているとみている。

photophoto SmartWatch 3でスコアを入力する
photophoto 利用の流れ(写真=左)。SmartWatch 3は防水・防じん対応なのでゴルフでの使用にマッチしている(写真=右)
photophoto SmartWatch 3で登録したスコアは、スマホアプリで分析できる

開発中の世界算数家庭向け版(仮)

 ソニーコンピューターサイエンス研究所が開発している、SmartWatch 3とタブレットを使用した教育コンテンツ。子供がタブレットで問題を解いているときに、親がSmartWatch 3からメッセージを送れる。かわいいキャラクターをタブレットに表示させて褒めたりもできる。親子の距離を縮めるのが狙い。

photophoto 親がSmartWatch 3上でアクションをすると、タブレットに反映される

フリフリアンロックアプリ(仮)

 SmartWatch 3(Android Wear)を装着している手首をひねるだけで、Xperiaのロックを解除できるアプリ。SmartWatch 3とXperiaの両方に専用アプリをインストールしておく必要がある。PCにも専用アプリを使えば、手首をひねってログオンできる。

SmartWatch 3用Vehicle Data Viewer(仮)

 車内の情報をスマートフォンなどの外部機器に公開できる装置「CAN-Gateway ECU」と連携したアプリ。同装置は、トヨタが提唱するインタフェース「Vehicle Data Viewer」に準拠している。CAN-Gateway ECUからリアルタイムに車両情報を取得し、スマートフォンやAndroid Wearに表示する。

 車両情報では、エンジン回転数と車速をXperia Z3やSmartWatch 3に表示する。設定したエンジン回転数の上限を超えると、SmartWatch 3のバイブレーションでドライバーに通知する機能も備えている。

photo 車両情報をSmartWatch 3やXperia Z3で確認

SmartWatch 3用RC Commander(仮)

 Wi-Fi経由でスマートフォンから操作できる京商の「iReciever」を搭載したラジコンカーを、SmartWatch 3で操作するアプリ。SmartWatch 3の加速度センサーを使い、腕の前後動作と手首の回転動作でラジコンを操作する。

 ラジコンカーにカメラを設置すれば、スマートフォンからリアルタイムで映像を見られ、ラジコンカーの運転手が目にするであろう景色を楽しめる。

photo iReciever搭載ラジコンカーをSmartWatch 3から操作

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