SH-01Gにはカメラアプリが2つある。ややこしいんだけど、シャープ純正の「SHカメラ」とGoogleの「カメラ」。
SH-01Gの性能を引き出すのは当然SHカメラなので、そっちを使う。カメラアプリの基本デザインは前モデルと同じ。慣れると使いやすい。メニューを表示させてアイコンをタップするだけで、主な機能のオン/オフや設定変更ができるのだ。
シャープならではの面白いのをいくつか紹介。まずは撮影モード。
普段は「おまかせオート」でいいけれども、特殊効果(モノクロや銀残し、背景ぼかし、ミニチュア効果など)を使いたい時はここで。背景ぼかしはあとからぼかし範囲を修正できる。
さらに手鏡モードや検索ファインダーといったカメラを利用した特殊機能も用意されている。「+」をタップすると、新しくカメラ機能を追加できる。
続いて注目したいのは「フレーミングアドバイザー」。普段はオートでいいけれども、多くの構図が用意されているので、どうやって撮ればカッコよくなるのか迷ったら、ここを当たってみるべし。
これに従うときれいには撮れるけど、ありがちな写真にはなるので、時には自分の感性を信じるのも大事。
Night CatchやHDRは前モデルを踏襲。ただ、HDRは「オートとオフ」のみになった。
さらに「HQ」モードが追加された。これをオンにすると、画質を上げるために複数枚撮影して合成を行う。だから1枚の撮影に時間はかかるが、ディテールをくっきりさせて画質を上げてくれる。ただ、HQオン/オフの差は、私があれこれ試したところでは微妙でありました。撮影時のコツはタッチAFをうまく使うこと。タッチしたところにピントが合うのだが、同時にそこに露出(写真をどのくらいの明るさで写すか、だと思ってください)も合わせてくれる。暗いところをタップしたら、そこが適正な明るさになるよう調整してくれるということ。こんな具合に。
ちなみに、SHL25で同じことをしてみた。
基本的に似たような効果が得られるが、青空のグラデーションが不自然。SH-01Gの方が画質が向上しているのが分かるというものだ。さらに、手動でちゃんと合わせたいという時は、指を上下にスライドさせるべし。すると露出補正が可能になる。
基本の撮影はこんな感じ。なお、シャッターボタンを長押しすると連写になる。これは昨今のスマホカメラのトレンドだ。応用系の撮影機能で注目したいのは2つ。1つは自撮り系。インカメラが210万画素のフルHDサイズになり、インカメラを起動すると自撮りモードに切り替わって自動的に2秒のセルフタイマーになる。
もう1つ、何人かの友だちと自撮りしたい時、腕を伸ばしても画角が足りなくてみんなが入らない。そんな時用の面白い機能が付いた。それが「インカメラワイド」だ。
つまりインカメラで自分たちに向けてパノラマ撮影をするわけだ。で、何度か挑戦してみたけど、腕を伸ばしてカメラを回しながら撮るのが案外難しい。コツをすぐつかめる人はいいけど、そうじゃない人はあらかじめ練習しておくべし。というわけで、なかなかいい感じに撮れなかったので作例はなしです。すいません。個人的には、自撮り棒を用意した方が手っ取り早いのでは? と思います。
最後の大ネタは動画。4K動画は前モデルから搭載されていたけど、今回は4Kに微速度撮影機能(インターバル撮影でもタイムラプス動画でも早送り動画でもまあ好きな呼び方でどうぞ)が追加。今、はやってるからね。
こんなのが撮れます。動画の形式は3gp。エンコードはH.264。
1枚だけを取り出したのがこちら。
着実に進化しておきております。いろいろ機能は増えているけど、AQUOSのウリとなる基本性能はやはり「おまかせオート」「リアルタイムHDR」「フレーミングアドバイザー」の3つ。特にリアルタイムHDRとおまかせオート(の料理認識)はよい。細かいことはカメラに任せ、撮る側はタッチAFやフレーミングアドバイザーを駆使して構図やタイミングやフォーカスにだけ注意すればいいというレベルになってきた。
前モデルに比べて明らかに改善されたのは青空や肌色の発色や階調、それから暗所での画質。前モデルはちょっとでも暗いとISO感度を上げてしまうので画質劣化が目立っていたが、SH-01Gは光学式手ブレ補正を内蔵した分、シャッタースピードが抑えられるようになり、暗所でのクオリティが上がった。レンズは周辺部の画質劣化も気にならなくなった。
これはGR certifiedのおかげかもしれない。ちなみにGRと名がついているけど、デジカメ「GR」並の画質というわけではない(あそこまで高画質だったら大変だ)。あくまでもスマホカメラとしての画質にお墨付きを与えるだけであって、ハイエンドカメラのGRとは雲泥の差がある。それはしょうがない。
でも着実に進化しております。個人的に気になったのはAFの精度くらい。スマホカメラのトップ集団にいると思って間違いはないかと思う。
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