ケータイの中にスマホな一面を探す――写真で解説する「AQUOS K SHF31」ひと皮むけばAndroid(2/2 ページ)

» 2015年02月16日 23時14分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
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中身も意外にケータイ? スマホの便利さはしっかり

 限りなくケータイなAQUOS Kの外見に対して、内面、つまりソフト面はどうだろうか。Androidを搭載していることもあり、“中身はほとんどスマホ”と思いきや、中身“も”かなりケータイである。ダイヤルキーによる操作体系やタイル状のメニューなどユーザーインタフェースは、Androidとは感じさせない完成度だ。

photophoto AQUOS Kの待受画面(写真=左)。メニュー画面(写真=右)

 終話キーの長押しで電源をオン/オフし、テンキーを押せばダイヤル画面になる。電話をかけるのにわざわざ「電話アプリ」を起動しなくても良いのが、スマホに慣れ親しんだ身には逆に新鮮だ。発着信履歴も十字キーの左右で表示でき、メールやアドレス帳、ブラウザ、カメラなどは専用キーから起動できる。

 キャリアメールはEZwebメールを利用可能で、Gmailはブラウザ経由での利用となる。AQUOS KはAndroid端末ではあるが、Googleアカウントを登録できず、Google Playは利用できない。そのため一般のAndroidアプリはインストールできない仕様だ。その代わり、KDDIがAQUOS K用のauスマートパスを用意し、AQUOS K用にカスタマイズしたアプリを提供する予定となっている。なお、auケータイ向けのEZWebサービスやEZアプリ(BREW)には非対応だ。

 ブラウザはAndroidの標準ブラウザに相当するものを搭載した。WebサイトをPCと同じように表示する「フルブラウザ」としての使い勝手も高いが、スマホ向けサイトが普及していることから、ケータイなのにスマホと同じようにWebが利用できる点がメリットだ。タッチパネル操作ではないものの、ブラウザについてはほぼスマホ並みの機能を持つ。

photophoto Androidの標準ブラウザを利用できる(写真=左)。通常のAndroid用アプリは利用できず、auスマートパスで提供される専用タイトルのみが利用できる(写真=右)
photophoto メールはEZwebメールを利用。絵文字や装飾メールも利用できる(写真=左)。日本語入力システムはSH文字入力(写真=右)
photophoto auの基本的なサービスについては、auスマートパスとは別に「サービス」として提供される(写真=左)。待受画面も変更可能。Androidでおなじみの壁紙もあった(写真=右)
photophoto データ使用量のメニュー(写真=左)や、端末情報などのメニュー(写真=右)はAndroidでおなじみの画面だ
photo テザリング設定はメニュー画面からもたどれる

 ブラウザと同様に“スマホ”な一面を見せるのがカメラ(アプリ)。Androidを採用した理由の1つに、「スマホで進化したカメラ機能をケータイにも持ち込みたかった」(説明員)というだけあって、「NightCatch」やリアルタイムHDR、「フレーミングアドバイザー」、ファインダー画面に映った英語をリアルタイムで翻訳してくれる「翻訳ファインダー」など、シャープ製スマホでおなじみのカメラ機能が搭載されている。

 auケータイの中でも一番高度なカメラ機能を持っているAQUOS K。ケータイとしての使い勝手はそのままに、スマホならではの便利機能を体験してみたいのであれば、ぴったりの1台といえるだろう。

photophoto カメラのUはSHスマホそのもの
photophoto 「フレーミングアドバイザー」などおなじみの機能も搭載した
photophoto ファインダー画面に映った英語をリアルタイムで翻訳してくれる「翻訳ファインダー」
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