下り最大150Mbpsの通信が可能なサービスで業界最安という格安SIM「DMM mobile」。本当に“使える”のか、スマホでよく使うサービスを実際に試してみた。
ほぼすべてのスマートフォンユーザーが気にしている毎月の利用料金。スマホの使い方にもよるが、安くできるならできるだけ安くしたいのが正直なところ。現代人の必須アイテムともいえるスマホをもっと低コストで使いたい!――そんなニーズに応えるのが、今話題になっている「格安SIM」や「格安スマホ」と呼ばれるサービスだ。
しかし格安SIM/格安スマホを提供する事業者は数が多く、何を決め手に選べば良いのか悩みも多い。そこで、安さを追求した“業界最安値”という分かりやすいキャッチフレーズの「DMM mobile」に注目してみた。DMM mobileは、動画配信やDVDレンタルなどでおなじみのDMM.comが提供しているサービスで、下り最大150Mbpsの通信が可能なサービスで比べるとどこよりも安いというのが特徴だ。
ではDMM mobileを使い始めるにはどうしたら良いのだろうか。まず、現在すでにドコモのスマートフォンを使っていて通信料を下げたいなら、その手元にあるスマホでDMM mobileのSIMカード(回線)を使うことができる。例えばドコモの「iPhone」シリーズや「Xperia」シリーズ、「GALAXY」シリーズなどだ。また装着するSIMカードのキャリアを問わないSIMロックフリー版のiPhoneや、「ASUS ZenFone 5」なども同様だ。DMM mobileのサイトには動作確認端末の一覧が掲載されているので、事前に確認しておこう。
またDMM mobileはSIMカードとSIMロックフリースマホのセット販売もしている。新しくスマホを使い始めたい、または現在のスマホから機種変更したい場合はこちらがおすすめ。例えばZenFone 5なら月額1395円(税込)の24回払いで買えるので、SIMカードと合わせてもデータ通信のみなら2107円(税込)、通話ありプランなら2971円と、どちらも3000円以下に収まってしまう。
なお通話ありのプランなら番号ポータビリティ(MNP)もできるので、ドコモはもちろん、auやソフトバンクモバイルなどで使っている電話番号はそのままに、DMM mobileへ移行可能だ。
DMM mobileのWebサイトには自分にぴったりの料金を教えてくれるプラン診断もあるので、現在のスマホ料金と見比べながら、その安さをチェックしてみよう。また申し込みの際には、音声通話が必要かどうか、スマホもセットで購入するのか、またMNPをするのかなど、必要なチェック項目を確認しながら手続きを進めることができる。事前に用意が必要なものも一覧になっているので、スムーズに申し込めるはずだ。
DMM mobileの料金について、もう少し詳しくみてみよう。最も安いのはデータ通信専用タイプで、月間1Gバイトまで月額660円(税別、以下同)というプラン。もちろん音声通話もできるタイプもあり、データ通信が月間1Gバイトまで利用できて月額1460円と、こちらも確かに安い。月間のデータ量は1Gバイトだけでなく、3Gバイト/5Gバイト/7Gバイト/8Gバイト/10Gバイトプランから自分にあったプランを選択できる。
データ量を使い切った場合の通信速度は200kbpsになってしまうが、追加料金を支払って必要な分だけチャージが可能だ。チャージは100Mバイトが200円、500Mバイトが1000円、1000Mバイトは2000円となっている(3月末まで、500Mバイトが600円、1000Mバイトは1100円を割り引くキャンペーンを実施中)。なお通話料金は20円/30秒の従量制となっている。
さらに3月2日からは「新生活応援キャンペーン」も開始する。このキャンペーンは、SIMカードとスマホをセットで購入したユーザーに対して、購入端末ごとに最大5000円分のDMMポイントをプレゼントするというもの。ポイントはDMMが提供するさまざまなサービスの支払いに、1ポイント=1円で利用できる。
一方、“格安”や“最安”と聞くと「本当に使えるのか」「品質は大丈夫なのか」と思ってしまう人もいるだろう。簡単に説明すると、DMM mobileのような格安SIM/格安スマホはMVNOと呼ばれ、携帯電話キャリアが卸売りする回線を仕入れ、独自の価格設定でユーザーに提供している。元をたどればNTTドコモなどの通信回線を使っており、そもそもつながって当たり前。つながりやすさや対応エリアの広さ、通信速度、通話音質はドコモとまったく同じだ。
またDMM mobileは、同じMVNOであるインターネットイニシアティブ(IIJ)の支援を受けて運営されている。IIJは日本で最初にインターネットの商用サービスを開始した老舗のインターネットサービスプロバイダー(ISP)であり、MVNOとしても通信品質の高さと使い勝手の良さで人気を得ている。DMM mobileはドコモとIIJの品質を持つ通信サービスを、さらに安く使うための仕組みと言えるだろう。
申し込み後にDMM mobileからSIMカードが届いたら、スマホにSIMカードを装着していよいよ利用スタートだ。“DMM mobileのSIMカード”といっても、実物はドコモのSIMカードそのもの。ドコモのスマホならそのまま使えるのも納得していただけるだろう。
SIMカードを装着したら、次にAPN(アクセスポイントネーム)を設定する。iPhoneとAndroidでは設定方法が異なるが、DMM mobileのサポートページに手順が詳しく紹介されているのでそれを見ながら進めると簡単だ。なおiPhoneの場合は事前に設定用プロファイルというデータをダウンロードしておく必要があるので、Wi-Fiなどのネット接続環境を用意しておきたい。
実際にDMM mobileのSIMカードを、SIMロックフリースマホ「Ascend Mate7」にセットしてみた。最初に画面の左上を見ると、「NTT DOCOMO」と表示されていて、ドコモの電波を使っているのが一目瞭然だ。またアンテナピクトにも「4G」と表示され、LTE通信が可能なことが分かる。
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提供:株式会社DMM.com
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2015年3月26日