親を直撃!イマドキ小学生のスマホ事情R25スマホ情報局

» 2015年02月27日 22時45分 公開
[R25スマホ情報局]
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 今や小学生でも自分専用のスマホを持つ時代。慣れた手つきでスマホを操作する子どもを見かけることも増えた。では、実際にどれくらいの小学生がスマホや携帯電話を持っているのだろうか。

 こちらに関しては、MMD研究所が2014年7月に行った意識調査(対象:20〜49歳の子どもを持つ母親1万1000人)が参考になる。「子どもに携帯電話端末を持たせている」と回答したのは、小学1年生では26.9%、小学校6年生では48.4%と、学年が上がるにつれて所有率も上がる。

 さらに、同研究所が2013年1月に行った調査(対象:小学生の子供を持つ20代〜50代の男女552人)では、親が子どもにスマホを購入したいと思う理由には「メディアリテラシーを伸ばして欲しいから」(40.2%)、「勉強に使えるアプリが豊富だから」(24.1%)などが多く、知識を蓄えるのに使ってほしい…という親の願いが見て取れる。

 とはいえ、様々な機能がついているため、延々と使い続けてしまいそうなスマホ。利用に伴い、いいこと・悪いことともにあるだろう。そこで、R25スマホ情報局が小学生の子どもを持つ20〜40代の母親221名にアンケートを行った(協力:ファストアスク)。

 まずは「スマホを持たせてよかった」と感じたエピソードを尋ねると、

  • 「GPSアプリで居場所を確認できる。急な用事で帰りが遅くなった時に連絡しあえる」(42歳)
  • 「ショッピングセンターなどで別行動をしても連絡が取れる」(44歳)

 と、離れた場所にいる時や緊急時に、連絡を取れて安心との声が大半で、

  • 「バスでお稽古へ通っているが、バスが故障して途中で降ろされたことがあり、連絡を受けて迎えに行けた」(41歳)
  • 「家の鍵を忘れて出かけていて、家に入れなかったときにすぐに連絡が取れ、行動を指示できた」(43歳)

 など、思わず胸を撫で下ろすような実体験もチラホラあった。しかし、いいことばかりではない。「スマホを持たせなければよかった」と感じたエピソードについて聞くと、

  • 「アプリで遊びすぎる」(43歳)
  • 「仲の良い友だちとのメールで悪口のような文章を書いていた」(41歳)
  • 「よく車や友だちの家に置き忘れてくる」(47歳)

 などが寄せられた。ところかまわず利用できるだけに、危険性も伴うケータイ。もしかすると、ルールを課している親も多いかも? アンケートでは、携帯電話端末の利用について、家庭独自の「ルール」を定めているという家庭は87.0%に上った。その内容はというと…。

  • 「親子で会話しているとき、特に食事中は絶対にながらスマホはしない。したら取り上げる」(39歳)
  • 「GPSとして持たせているので、原則使わない。学校の制服を着ているときは、公衆電話を使うこと。一人で習い事や外出時には持っていって良いが、その他の場合は、家に置いておく」(44歳)
  • 「写真の投稿は禁止、夜10時以降は触らない、課金は禁止、食事中は禁止、歩きながらは禁止、守れなかったら即刻取り上げ」(46歳)

 など、使っていいシーンや時間帯、場所、機能などを、事細かく定めている家庭が多かった。なお、ルールを破った場合の罰則は「取り上げる」がメジャーのようだ。

 以前は、多くの家庭で「テレビ(ゲーム)は1日●時間まで!」といったルールが定められていたが、最近ではスマホ利用にもルールを設ける時代。いつの時代でも“娯楽ツール”と“家庭内独自ルール”はセットなのかもしれない。(池田園子)

【関連リンク】

■「小学生低学年の半数が「子供向け携帯電話」を所有」-MMD研究所

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1331.html

■「ジュニア向けスマートフォンの認知度は28.1%、機能に興味を持った親は39.6%」-MMD研究所

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1165.html

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