NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの大手キャリア3社は、新年度が始まる時期に合わせて複数の“学割”キャンペーンを展開している。以前は進級や進入学に合わせてケータイ・スマートフォンデビューするユーザーをターゲットにしていたが、現在は25歳以下なら学生や生徒である必要がなくなり、またその家族全員にも割り引きなどの特典が用意されている。
今年2015年は、2014年から始まった通話定額を含む新料金プラン(通話定額プラン)への加入を進めるためか、各社のキャンペーンにも特色が見られる。これから大型連休を迎えるが、家族そろって携帯電話の契約を見直す機会も増えるだろう。
そこで今回は、実質的に“若者割”になっている各社のキャンペーンについて条件や適用範囲などで細かな違いをまとめた(以下、すべて税込)。なお、割引やキャンペーンは4月15日時点で加入できるものを取り上げている。
割引・キャンペーン名 | U25応援割 | U25応援特割 | U25デビュー割 |
---|---|---|---|
対象 | 25歳以下 | 25歳以下の人と家族 | 25歳以下 |
契約種類 | 新規、機種変更、MNP | 新規、MNP | 新規、MNP |
必須料金プラン、購入方法 | カケホーダイ | カケホーダイ+シェアパック10以上(シェアオプション) | カケホーダイ、データプラン |
加入期限 | なし | 5月31日(日) | 5月31日(日) |
割引内容 | カケホーダイ毎月540円引き | 最大12カ月間毎月1458円引き | Androidの対象機種を最大1万368円引き |
その他特典 | 毎月利用パケット1Gバイト追加 | なし | なし |
備考 | なし | iPhone、Xiスマホ購入必須 | U25応援割の適用が必要 |
割引・キャンペーン名 | auの学割(本人) | auの学割(家族) | iPhone 6 U25新生活キャンペーン |
---|---|---|---|
対象 | 25歳以下の人 | 25歳以下の人の家族 | 25歳以下の人 |
契約種類 | 新規、MNP | MNP | 新規、MNP |
必須料金プラン、購入方法 | 電話カケ放題プラン+データ定額5以上 | 電話カケ放題プラン+データ定額5以上 | データ定額5以上 |
加入期限 | 5月31日(日) | 5月31日(日) | 5月31日(日) |
割引内容 | 24カ月間毎月1620円引き | 12カ月間毎月1620円引き | iPhone 6、6 Plusの本体価格1万800円引き |
その他特典 | なし | なし | なし |
備考 | 誰でも割必須 | 誰でも割、家族割必須 | なし |
割引・キャンペーン名 | 家族の学割25(本人) | 家族の学割25(家族) |
---|---|---|
対象 | 25歳以下 | 25歳以下の人の家族 |
契約種類 | 新規、MNP | 新規、MNP |
必須料金プラン、購入方法 | 通話し放題+データ定額パック小容量以上 | 通話し放題+データ定額パック小容量以上 |
加入期限 | 5月31日(日) | 5月31日(日) |
割引内容 | 毎月540円引き | 毎月540円引き(MNP)、24カ月間毎月540円引き(新規) |
その他特典 | 毎月利用パケット1Gバイト追加、TSUTAYAのCDレンタル半額分がTポイント付与、ケータイ利用料金のTポイント付与3倍 | 毎月利用パケット1Gバイト追加(MNP)、24カ月間毎月1Gバイト追加(新規) |
備考 | シェアプラン不可 | シェアプラン不可 |
こうして見ると、新規契約、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)に適用されるキャンペーンが多い。さらに各社の特徴を抜粋してみよう。
ドコモは、
となる。
「U25応援割」は2014年8月の新料金プラン開始時からあり、申込期限はなし。割引額は小さいが25歳まで割引が続くのはありがたい。またこの時期に入ると、割引額が最大12カ月間アップする「応援特割」も付加される。シェアオプションにも適用されることから、「家族」でパケット料金を「シェア」するのが理想と言えそうだ。
auの特徴は以下の通り。
キャンペーン名を「学割」としているauのキャンペーンだが、25歳以下の若者ならだれでも加入できる(学生でも26歳以上は適用外)。また割引額が大きいのが嬉しいが、割引額は最大24カ月まで。また「データ定額5」(月額5000円)以上の適用なので、月額料金も高くなる。果たしてトータル金額はいくらか? これについては後述する。
ソフトバンクは、
という特徴が。ソフトバンクも「学割」としているが、学生かどうかは関係なく25歳以下が対象。ドコモと違い申込期限はあるが、25歳まで割引が続く。ただしシェアプランには非適用だ。「シェアが前提ではない」点をどう考えるかがポイントだろう。
以上の特徴を踏まえて、各社のキャンペーン料金を計算してみよう。
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