QTRの見学を終えた我々は、ASUS本社の福利厚生施設も見学させてもらった。最初に驚かされたのは、各種マシンが用意されたトレーニングルームだ。バスケットボールコートや屋内プールもあった。従業員は、決められた開放時間内であれば、いずれの施設もすべて無料で利用できるそうだ。エンジニアが3割を占めるという同社が、従業員の健康に対する気遣いを忘れていないことが見て取れる。
筆者が個人的にうらやましかったのは、やはり食堂だ。「社員食堂=選択肢が少ない」というイメージを持つ人も少なくないと思うが、同社の食堂は、ほぼフードコートとなっていて、さまざまな料理を提供している。量り売りで惣菜を自由に取るビュッフェもあれば、モスバーガーや麺どころなど、複数の店舗が入っているのだ。台湾らしいフルーツショップなどもある。食が充実しているのは、すばらしいことだ。
本国のみならず、いまや日本でも確固たる地位を築きつつあるASUS。製品の品質はもちろん、その品質を生み出すための技術、しいては技術を生み出す社員を大切にする姿勢が、いまのASUSを表すのではないだろうか。
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