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» 2015年06月29日 11時05分 UPDATE

グワッと見開かなくても大丈夫:“一瞬”のマジックに酔いしれる――「ARROWS NX F-04G」の虹彩認証「Iris Passport」徹底レビュー (1/2)

「ARROWS NX F-04G」といえば、スマホ世界初搭載となる虹彩認証「Iris Passport」が話題だ。便利なのか、それとも不便なのか。他称「ARROWSジャーナリスト」が検証する。

[井上翔,ITmedia]

 突然だが、「富士通の携帯電話・スマートフォンと言えば?」と聞かれたら、読者の皆さんはどう答えるだろうか。古くから携帯電話に親しんでいる人なら、「指紋認証!」と答えるだろう。富士通の携帯電話における指紋認証の歴史は古く、2003年に発売された「デジタルムーバ F505i」にまでさかのぼる。F505i以来、富士通はハイエンド端末を中心に指紋認証センサーを搭載してきた。

 当時、富士通とは縁もゆかりもないメーカーの携帯電話を使っていた筆者としては、世界初の指紋認証は大変うらやましく感じたものだ。

photo 世界で初めて指紋認証センサーを搭載したF505i(写真は、上記記事より引用)

 2015年夏、富士通は「ARROWS NX F-04G」で新たな生体認証技術を世に提案した。虹彩認証「Iris Passport(アイリス・パスポート)」だ。虹彩認証というと、データセンターの出入りや出入国審査などで活用されているが、スマホへの搭載は、F-04Gが世界初となる。本稿では、「ARROWSジャーナリスト」(他称)が、Iris Passportの使い勝手を隅々までチェックしていく。なお、F-04Gの概要をレビューした記事は、下記を参照されたい。

photo 筆者のARROWS NX F-04G(White)。もちろん、発売日に入手した

Iris Passportのしくみ

 Iris Passportは、赤外線カメラと、赤外線を発する発光ダイオード(LED)から構成される。赤外線を照射された目を赤外線カメラが撮影し、登録した虹彩と合致するかどうかを認証することで、本人を確認する仕組みだ。他者受入率(他人の虹彩で認証を通過する確率)は10万分の1と、個人用の認証システムとしては非常に安全性の高いものとなっている。

 赤外線を目に照射することに不安を覚える人もいるだろう。強い赤外線を長時間照射すると、白内障になることがあるからだ。しかし、赤外線ライトから照射される赤外線は、「IEC62471(JIS C 7550)」という人体に照射する光線の安全基準をクリアしているので、安心だ。ただし、赤外線ライトと目を近づけすぎるのは良くない。F-04Gでは、本体と顔(目)が近すぎる場合はIris Passportを一時的に“無効”にする安全対策を講じているが、安全に使うために、赤外線ライトが付いているときは、本体と目との距離を15センチ以上確保するようにしよう(登録時は25センチ前後、認証時は20〜30センチ離して使うことを推奨)。

photo Iris Passportは赤外線カメラと赤外線LEDの組み合わせで実現
photo 顔が近いと自動的にIris Passportが無効となる。画面にもあるとおり、近接センサーが汚れていると“誤反応”することもあるので、注意しよう

まず、体験アプリで使い勝手をチェック

 ARROWS NX F-04Gには、「虹彩認証体験」というアプリがプリインストールされている。このアプリでは、その名のとおり、虹彩の登録から利用まで、Iris Passportを使って実際に体験できるようになっている。アプリ一覧にある「虹彩認証体験」のアイコンをタップして起動しよう。なお、ARROWSの初回起動後に通知パネルに出てくる「ARROWSオススメ」をタップして、その後の画面で「虹彩認証」を選んでも、同じように体験アプリが起動する。

 なお、すでにユーザーの虹彩が登録済みでも、虹彩認証体験アプリは利用可能だ。F-04Gを持っている友達から端末を借りて虹彩認証を試してみる、というのも“アリ”だ。

photophoto アプリ一覧の「虹彩認証体験」(写真=左)またはARROWSオススメの「虹彩認証」(写真=右)を選んで体験を始めよう。なお、ARROWSオススメでは、虹彩認証以外のF-04Gの特徴的機能も学習できる

 ということで、さっそく虹彩認証を体験しよう。まず、虹彩登録の第1段階では、登録上の注意が表示される。室内で登録すること、裸眼で登録することの2点が大きな注意点だ。普段、メガネやコンタクトレンズで視力を矯正している場合は、登録時だけは外すようにしよう。登録してしまえば、これらを装着していても認証は問題なく行える。ただし、仕組み上、赤外線をカットするサングラスや、虹彩を隠してしまうカラーコンタクトレンズ・サークルレンズを装着していると認証できない。

 虹彩は、精度向上のため、両目のものを登録することが基本だ。しかし、目の障害で、片方の目の虹彩が見えにくい、あるいは見えないという人にも配慮して、片目のみ登録することもできるようになっている。

photophoto 両目を登録する場合は「登録をはじめる」を、片目で登録する場合は「片眼で登録するかたはこちらへ」をタップする(写真=左)。片目登録の場合は、精度が下がることを了承の上、登録に進む(写真=右)

 登録に進むと、アニメーションでその方法を教えてくれる。赤外線カメラで目が映し出されたら、ガイドに合うように目を持っていき、円状の進捗(しんちょく)表示が1周するまで待とう。登録時は、本体から顔を25センチ離すとベストだ。

 なお、どうしてもうまく行かない場合は、ヒントを表示してくれるので、その指示に従おう。

photophoto 登録時は、やり方をアニメーションで分かりやすく教えてくれるので、戸惑うことはないはず
photo 目のまわりに表示される白いマル印が1周するまで、そのまま見つめ続けよう
photo 登録がうまく行かないときはヒントが表示されるので、その指示に従おう

 登録が終わったら、認証体験だ。登録は少し時間がかかったが、認証は最短で0.6秒しかかからず、事実上“一瞬”で終わってしまう。本当に速すぎて、何度やっても驚いてしまうほどだ。

photo 登録できたら、実際に認証を試してみよう。本当に“一瞬”でビックリしてしまう
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