では海外でKnowRoaming SIMを入れたスマートフォンの電源を立ち上げ、アプリを起動してみよう。通常、ローミング中は自動的にKnowRoaming SIMが起動するようになっている。アプリ右上に「Home SIM」の表示が見えたら、前の説明通りアプリからManual Switchで今度はKnowRoaming SIMに切り替える。
次にアプリから「Rates」をタップ、国をタップして渡航している国を選ぶ。今回は米国に滞在中だ。ここで画面中央のDataの欄に「packages available in United States」と出ているので、その横の「i」アイコンをタップ。すると7.99ドル/日で定額データサービスが利用できるという表示が出る。定額サービスの申請はここから行う。
ところでここでちょっと問題がある。データ定額申請はその滞在国で行うのだが、その際にはインターネットへ接続している必要がある。今回もホテルのWi-Fiを利用した。ところが現地にWi-Fiがない場合は、画面に表示される従量料金(今回の米国の例であれば、0.1ドル/1Mバイト)がかかってしまう。飛行機を降りてすぐに通信したくとも、空港に無料Wi-Fiがない場合は定額申請を行う際にあらかじめチャージした残高から従量料金でデータ通信料がかかってしまうことを留意しておく必要がある。
ではデータ定額の申請(購入)を行ってみよう。画面中央の「AVAILABLE PACKAGES」の欄の「+」をタップ。次の画面で「Yes」をタップして続ける。その次の画面では7.99ドルのデータパッケージを購入するのだが、最初に料金を払ったクレジットカードにチャージするとの表示が出る。実はこれはアプリの作り込みが甘いだけで、残高があるときは7.99ドルは残高から引かれる。クレジットカード確認画面で「Pay Now」という表示も気にせずタップして良い。当初は「最初に買った50ドルは従量料金にしか使えないのか」と思ったが、後から残高が引かれていることとカードに再チャージがなかったことからアプリの作り(表示)がおかしいことに気が付いた次第である。
さてこれで7.99ドルの定額パッケージを購入したものの、まだ利用できる状態にはなっていない。画面を見ると上側の「MY PACKAGES」に確かに「Unlimited Data($7.99/day)」の表示があるが、その右に「Activate」とも表示されている。このActivateをタップすると、次の画面で確認したのち、表示が「Activated」と変わり残りの利用時間が表示され定額利用が開始されるのだ。なお定額は「1日」と表現しているが実際はアクティベートしてから24時間となる。
なおここでお気づきかと思うが、7.99ドルの定額パッケージの購入までは、現地ではなく飛行機に乗る前、日本でデータ通信環境が自由に利用できる時に行っておいてもよい。現地に到着してWi-Fi環境がなくとも、アプリを起動してこのActivateの作業だけを従量料金のデータ接続で行ってもいいだろう。
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