56カ国でデータ定額が1日約980円 “貼る”ローミングSIMを試す――海外プリペイドSIM導入マニュアル対応エリアは約200カ国(4/5 ページ)

» 2015年06月29日 18時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

海外で実際に使ってみる

 では海外でKnowRoaming SIMを入れたスマートフォンの電源を立ち上げ、アプリを起動してみよう。通常、ローミング中は自動的にKnowRoaming SIMが起動するようになっている。アプリ右上に「Home SIM」の表示が見えたら、前の説明通りアプリからManual Switchで今度はKnowRoaming SIMに切り替える。

 次にアプリから「Rates」をタップ、国をタップして渡航している国を選ぶ。今回は米国に滞在中だ。ここで画面中央のDataの欄に「packages available in United States」と出ているので、その横の「i」アイコンをタップ。すると7.99ドル/日で定額データサービスが利用できるという表示が出る。定額サービスの申請はここから行う。

photo アプリ画面を再掲(左)。なおAndroidなら通知バーから「KnowRoaming Active」を確認することもできる(右)
photo 滞在国を選ぶと通話、データ料金が表示される(左)。中央のpackageうんぬんをクリックすると、データ定額が利用できる画面が表示される(右)

 ところでここでちょっと問題がある。データ定額申請はその滞在国で行うのだが、その際にはインターネットへ接続している必要がある。今回もホテルのWi-Fiを利用した。ところが現地にWi-Fiがない場合は、画面に表示される従量料金(今回の米国の例であれば、0.1ドル/1Mバイト)がかかってしまう。飛行機を降りてすぐに通信したくとも、空港に無料Wi-Fiがない場合は定額申請を行う際にあらかじめチャージした残高から従量料金でデータ通信料がかかってしまうことを留意しておく必要がある。

 ではデータ定額の申請(購入)を行ってみよう。画面中央の「AVAILABLE PACKAGES」の欄の「+」をタップ。次の画面で「Yes」をタップして続ける。その次の画面では7.99ドルのデータパッケージを購入するのだが、最初に料金を払ったクレジットカードにチャージするとの表示が出る。実はこれはアプリの作り込みが甘いだけで、残高があるときは7.99ドルは残高から引かれる。クレジットカード確認画面で「Pay Now」という表示も気にせずタップして良い。当初は「最初に買った50ドルは従量料金にしか使えないのか」と思ったが、後から残高が引かれていることとカードに再チャージがなかったことからアプリの作り(表示)がおかしいことに気が付いた次第である。

 さてこれで7.99ドルの定額パッケージを購入したものの、まだ利用できる状態にはなっていない。画面を見ると上側の「MY PACKAGES」に確かに「Unlimited Data($7.99/day)」の表示があるが、その右に「Activate」とも表示されている。このActivateをタップすると、次の画面で確認したのち、表示が「Activated」と変わり残りの利用時間が表示され定額利用が開始されるのだ。なお定額は「1日」と表現しているが実際はアクティベートしてから24時間となる。

 なおここでお気づきかと思うが、7.99ドルの定額パッケージの購入までは、現地ではなく飛行機に乗る前、日本でデータ通信環境が自由に利用できる時に行っておいてもよい。現地に到着してWi-Fi環境がなくとも、アプリを起動してこのActivateの作業だけを従量料金のデータ接続で行ってもいいだろう。

photo パッケージ画面(左、再掲)の画面中央下の「$7.99/day」の下の「+」をクリック。次の画面でYesで進む(右)
photo クレジットカードに再チャージされるように見えるが(左)実際は残高から引かれる。Pay Nowで進む(右)
photo 購入完了画面で「Continue」をタップ(左)。ようやくMY PACKAGESに7.99ドルのデータ定額が登録されるので(右)、Activateを押す
photo 確認画面でもActivateをタップ(左)。これでデータ定額の利用が始まり、残り時間も表示される(右)
photo 料金はなぜか60-7.99=52.01ではなく51.99。一瞬従量料金が引かれたのだろうか?なお残り利用可能時間は目安だが分刻みで表示される。定額が終わると従量料金になるので注意
photo 3G通信のため速度はこの程度だが十分使える

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