7月1日に社名を変更したソフトバンクは、Y!mobileブランドのモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 305ZT」(305ZT)向けの新料金プラン「Pocket WiFi プランL」を発表した。
Pocket WiFi プランLは、「AXGP提供エリア限定での接続」時に月間データ通信量が無制限になるのが最大の特長。だが、直近3日間の通信量が1Gバイトを越えると速度制限の対象となる場合があることには注意したい。
この「AXGP提供エリア限定での接続」は、ソフトウェア更新によって利用可能となるアドバンスモードへ設定することで有効になる。アドバンスモードではAXGPにのみ接続が可能で、上記の月間データ容量上限なし(3日間1Gバイト以上で通信制限あり)のサービスが利用可能となる。
なおPocket WiFi プランLは契約期間が3年間と長期間になっているうえ、基本料金が従来の「Pocket WiFiプラン+」と比べて割高になっている点にも注意したい。AXGP接続中は月間のデータ通信量を気にしなくて良いのはメリットと言えるが、契約期間の長期化や、基本料金の値上げも伴うなら手放しでは喜べない。
プラン名 | (新)Pocket WiFi プランL | (旧)Pocket WiFiプラン+ |
---|---|---|
割引前基本料金 | 7884円 | 6200円 |
割引後基本料金 | 4380円 | 3696円 |
契約期間 | 3年間 | 2年間 |
月間データ容量 | アドバンスモード設定時(AXGP接続限定)は無制限 | データ通信量は7GB/月まで。「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」により、速度制限を解除するオプション料金が無料 |
金額は税別 |
UQコミュニケーションズは、都営地下鉄西馬込〜押上間の19駅をWiMAX 2+エリア化したと発表した。都心の地下鉄である程度まとまった区間がエリア化されるのは初。同区間を利用するWiMAX 2+ユーザーには嬉したエリア化といえる。
WiMAX 2+のエリア関連では、8月上旬までにCA対応で下り最大220Mbpに増速する予定のエリアも発表された。同社の計画では、8月上旬までの間に東京都を除く46道府県の一部エリアでCAを提供する予定だ。
UQコミュニケーションズは9月末までにWiMAX 2+のCA対応エリアを“全国”に拡大予定としており、予定通りであれば、9月末までには東京都内でもCAによる下り最大220Mbpsの通信が可能になると期待される。
総務省の定める「SIMロック解除ガイドライン」の改正により、2015年5月1日以降に販売されるスマートフォンやタブレットは「SIMロック解除」に対応することが原則義務化された。
これに伴って発表されたキャリア各社のSIMロック解除の条件は、新機種について原則としてSIMロック解除に対応するものの、「端末購入から6カ月以内はSIMロック解除に対応できない」というもので、ユーザーとしてはやや使い勝手の悪い部分も含まれていた。
特に、かねてより多くの機種でSIMロック解除に対応していたドコモの場合、従来は可能だった端末購入即日のSIMロック解除ができなくなり、「改悪」であるというユーザーからの指摘が相次いだ。
こうした声を受けてか、ドコモは「前回のSIMロック解除から6カ月以上経過している場合については、端末を購入即日にSIMロックを解除できる」とルールを変更。条件付きながらも、購入即日のSIMロック解除が可能となった。
なお、ルール変更の対象となるのは2015年5月1日以降に発売される機種で、これ以前に発売された機種については従来通り購入即日のSIMロック解除が可能だ。
ガイドラインの改定に伴って発表されたSIMロック解除に関するルールでは、各社横並びで「6カ月ルール」を導入する形だった。今回ドコモが一部条件の緩和を発表したが、KDDIおよびソフトバンクから同様の動きが見られないのは残念なところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.