UPQは、カシオ計算機出身の中澤優子社長がこの7月に設立したスタートアップ企業だ。中澤氏はカシオ計算機在籍中に携帯電話・スマホの開発に携わっており、ITmedia Mobileでもソフトバンク向け端末を担当していた2009年にインタビューを行っている。
大手メーカーの製品開発では商戦ごとのバージョンアップがあり、新製品もすぐに片落ちになってしまうこと。またさまざまな機能を盛り込んでも、ターゲットとするユーザーの違いや価格帯の違いなどで、本当に使って欲しいユーザーに手にしてもらえない点にもどかしさを感じていたという。
その後2012年にカシオ計算機を退職。秋葉原でカフェを開業し、別分野で“ものづくり”の道に進んだ。しかし2014年秋に参加したハッカソンでIoT弁当箱「XBen」を企画・開発したことで注目となり、製造業ベンチャーを支援する経済産業省のフロンティアメイカーズ育成事業に選ばれた。
UPQは東京・秋葉原にあるDMM.make AKIBA内に所在しており、拠点を同じくする家電メーカーのCerevoの協力を得て製品の企画・開発が進められた。UPQ Bagは中澤社長がデザインを起こすなど同社が直接設計した製品だが、そのほかはODM先との開発になるという。また各製品とも、サポートなどの窓口はCerevoが担当するという。
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