もう待たせない!格安SIMへのMNPは自宅で即日がポイントにSIM通

» 2015年09月09日 06時00分 公開
[SIM通]
SIM通

 スマホの通信料を節約できる「格安SIM」は、通話SIMサービスも増え、大手ケータイキャリアからの乗り換え先としても選択されるようになってきました。その場合、番号持ち運び制度(以下、MNP)で、今まで利用していたケータイ番号をそのまま利用できるのですが、量販店などの店頭カウンター以外での申し込みの場合困った問題がありました。

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 それはMVNOからSIMが届くまでの一定期間ケータイが利用できなくなることです。「格安SIM」事業者に「MNP」する場合は、開通センターにて手続きを行い、その後自宅に届けられる仕組みが主流です。つまり、SIMが届くまでの数日間、電話やSMSが利用できない「不通期間」状態となってしまうのです。

 通話回線が利用できない期間があると格安SIMへの乗り換えに後ろ向きになるユーザーもいると思います。もちろんこの問題は、家電量販店カウンターや専門ショップが即日開通、即日受取りサービスを行っているので、直接窓口に行けば回避できる問題でもあります。

 この課題を解決する新しい仕組みが登場しました。自宅に注文したSIMが届いたら、Webサイトまたはコールセンターに電話することでMNPできるというもの。これにより「不通期間がある」という問題は解決されることになります。

 手続きの違いを整理してみましょう。

従来の流れ

 「格安SIM」へMNP申込み → 格安SIM事業者にてMNP手続き → 利用者のケータイ番号が一時的に使えなくなる → 格安SIM発送(この間、数日間電話できない)→ 届いたらスマホにSIMを入れて設定 → 利用開始

新しい流れ

 「格安SIM」へMNP申込み → 格安SIM事業者にてMNP手続き → 格安SIM発送 → 届いたらネットまたは電話で開通手続き(ここまでは今までのケータイで電話できる)→ スマホにSIMを入れて設定 → 利用開始

 この、「遠隔でMNP即日開通」(OTA開通、またはMNPリモートアクティベーション)であれば、番号乗り換えで電話できなくなる期間がなくなり、利用者のタイミングで手続きできるのも便利なポイントですね。

この仕組みが利用できる事業者は?

この仕組みが利用できる事業者は?

 この「遠隔MNP即日開通」に対応しているのは以下の通りです(2015年8月24日時点)。

mineo(マイネオ)

 auの通信網のほか、9月1日よりドコモの通信網にも対応し、ドコモプラン(Dプラン)でもコールセンターに電話することでおおよそ1時間程度にて切り替えできるそうです。

UQ mobile

 auの通信網を利用する格安SIM。MNPをオンライン手続きで行うと利用できない期間ナシとなります。

フリービット

 ドコモ網を利用するフリービットも、8月下旬をめどにMNPをオンライン手続きしても、不通期間ナシで開通できるようになります。今まで以上に番号乗り換えが便利となりそうです。

 この他に「U-mobile」は9月めどにMNP不通期間ナシで開通すると発表しており、他にも数社オンラインでのMNP即時開通に動いているようです。この仕組みは今後、MVNO業界のスタンダードになるのではないでしょうか。

 遠隔でのMNP即日開通を行っていなくても、量販店や専門ショップの窓口で即日対応をしている事業者は、大手格安SIM事業者を中心に複数あります。しかし、店頭に足を運ぶ時間がなかったり受付の待ち時間の長さを考ると多くのMVNOに対応して貰いたいですね。

(文:布施繁樹)

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