Google版との違いは?――写真で解説する ソフトバンクの「Nexus 5X」「Nexus 6P」(2/2 ページ)

» 2015年10月08日 20時00分 公開
[井上翔ITmedia]
前のページへ 1|2       

ソフトバンク・Y!mobileのサービス:一部を除き対応は未定

 ソフトバンクには「とく放題」「ブック放題」や「パ・リーグLIVE」など、豊富なサービスが用意されており、一部はY!mobileでも利用できる。また、Y!mobileには「エンタメパック」や「Enjoyパック」など、Yahoo!との連携サービスが用意されている。

 これらがNexus 5X/6Pで使えるかどうか気になるところだが、「対応するかどうかも含めて検討中」(ソフトバンク広報室)とのことだ。発売日までには対応状況がある程度明らかになるものと思われる。

 キャリアメールについては、ソフトバンク(S!メール)・Y!mobile(ymobile.ne.jp)ともに国際標準規格である「MMS(Multimedia Messaging Service)」に対応しているので、OS標準のメッセージアプリを使ってやり取りできる。

photo ソフトバンクの「S!メール」やY!mobileの「MMS」は、OS標準のメッセージアプリでやりとり可能

 緊急速報メールについては、ドコモ版のNexus 5Xと同様に、Y!mobileのNexus 5X、ソフトバンクのNexus 6Pでも“非対応”となっている。ただし、ドコモと同様に全く受信できないわけではない。

 Nexus 5X/6Pでは、ETWS規格(※)の信号をOSの「緊急警報」機能を使って受信できる。そのため、ソフトバンク・Y!mobileのLTEエリアにいる場合は、警報表示・音声通知の方法が異なるものの、緊急地震速報などを受信できる可能性がある。しかし、3Gエリアにいる場合は、ネットワークがETWS規格に対応していないため、緊急速報メールを一切受信できない。そのため、公式には“非対応”ということになっている。

※ETWSは「Earthquake Tsunami Warning Sysytem」の略。日本語にすると「地震・津波警報システム」となる。基地局単位で圏内にいる端末に対して一斉に警報をプッシュ配信できる。ドコモではLTE・3G両ネットワークでETWS信号を発信できるが、ソフトバンク・Y!mobileでは、LTEネットワークのみETWS信号を発信できるようになっている(3Gネットワークは「CBS(Cell Broadcasting Sysytem)」という別規格を採用)

LTEエリア内であれば、OS標準の「緊急警報」機能を使って緊急地震速報などを受信できる可能性がある

カラー・容量:Nexus 5Xはフルラインアップ、Nexus 6PはGoogle版と違いあり

 Y!mobileのNexus 5Xは、Googleの直販サイト「Google Store」と同じラインアップとなっていて、カーボン、クオーツ、アイスの3色それぞれに、16Gバイト、32Gバイトのストレージのモデルが用意される。アイス色の本体、あるいはカーボン・クオーツの16Gバイトモデルをキャリア回線とひも付けて購入する場合は、Y!mobileが国内で唯一の選択肢となる。

 ソフトバンクのNexus 6Pは、Google Storeと同様にアルミニウム、グラファイト、フロスト、ゴールド(日本限定色、他色から遅れて発売)の4色を用意するが、選択できる容量が異なる。詳しくは以下の表を参照してほしいが、128Gバイトモデルが欲しい場合は、Google Storeから購入する必要がある。逆に、ゴールドの64Gバイトモデルは、ソフトバンクでしか購入できない。

「Nexus 6P」のボディカラー・ストレージ容量と購入先の関係
カラー Google Store ソフトバンク取扱店
アルミニウム 32/64/128Gバイト 32Gバイト
グラファイト 32/64Gバイト
フロスト 64/128Gバイト 64Gバイト
ゴールド(日本限定色) 128Gバイト 64Gバイト
photophoto Y!mobileのNexus 5Xは3色・2容量フルラインアップ
photophoto ソフトバンクのNexus 6Pは、カラーは日本限定のゴールド(両写真の右端)を含めてフルラインアップだが、取り扱い容量がGoogle Storeと一部異なる
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年