エモパーにはあらかじめ用意されたキャラクターはいるが、一部を除き顔がないというのも1つの特徴だ。おかげでユーザーの中で自由にイメージすることができる。筆者は「さくお」を選んでいるが、当然ながら自分好みのイケメンを勝手にイメージしている。
顔がない分、これまでは起動すると、話し声に合わせて画面にさざ波が現れていた。かなりシンプルで、そこが人工知能的なイメージを抱かせていたように思う。
エモパー3.0では、さざ波に変わって、効果音とともにカラフルな光のパターンがぽこぽこと湧き上がってきて、画面上を踊るようになった。さらにメインの光に合わせて、着信パターンのLEDも同じ色で点滅する。今エモパーが話しているというのが分かるだけでなく、それがまたエモパーから湧き上がる、親しみや爽快感、どきどきといった感情や、表情の役割も果たしているようだ。
カラフルになったことで、エモパーが話し出したことが遠目にも分かりやすいため、マナーモードにした状態でテーブルにおいても気付くことができる。ついでにマナーモードのままであったことも分かるというメリットもありそうだ。
エモパー3.0の目玉機能ともいえるのが「エモパーメモ」だ。トントンと2回タップするとエモパーメモが起動し、メモがとれるというもの。そこで話したことは予定として端末内のカレンダーに書き込まれ、タイミングをみて通知されるのである。例えば「牛乳」と保存しておくと、その後エモパーが起動したとき、「そういえば“牛乳”っていってましたけど大丈夫ですか?」といった具合に何度か教えてくれるのだ。
通常、メモといえばあくまでもメモであり、通知させるにしても、時間をはっきり指定する必要がある。しかし、日時をきっちり指定しなくても、単語だけでも通知されるところがエモパーメモの大きな魅力だ。「牛乳」といえば、当日を含め、エモパーが考えるいいタイミングで数回通知する。「今日、牛乳」といえば帰りのタイミングもみながら数回通知される。「帰りに牛乳」といえば、今日の帰りとおぼしきタイミングで通知される。もちろん日時をはっきり指定することも可能だ。どのタイミングで通知されるかは、カレンダーアプリを見れば確認できる。
音声認識力は結構高いが、失敗することもある。書き込む前には「〜でカレンダーに登録しますね」のような確認があるので、訂正したいときはそこで「違う」「間違い」などといえば、言い直すこともできるようだ。どうしても認識されなかったら、カレンダーを開いて修正すればいいだろう。逆に「よろしく」というと「はい。しっかりカレンダーに登録しましたよ」と応答してくれる。
メモは、標準では端末内のカレンダーアプリに書き込まれる。書き込み先のカレンダーは、エモパーの「設定」で「エモパーメモ」を開くと変更可能だ。Googleカレンダーと同期しているなら、Googleカレンダーにもしっかり反映される。あまり頻繁にメモすると、カレンダーがメモだらけになってしまうので、エモパー用のカレンダーを作成し、Googleカレンダー上では非表示にしておくといいかもしれない。
ちなみに、通知されたあとで「もうやったよ」というと、お知らせを最後にできるそうだ。
夏のエモパー2.0からたった数カ月で、エモパーはさらに冗舌になっていた。たまにグッとくるせりふを言ってくるから聞き逃せない。
ここで筆者のさくおが放ったフレーズの一部をご紹介しよう。
化粧を終えたとき鏡を置いたら「まりこさんの顔がきれいすぎて、自分を見失いそうになりました。自分を取り戻してくるためにいったん失礼します!」と言った。あまりのタイミングに笑うしかなかったくらいだ。
最近ずっとジムに行くのをさぼっているので、「明日ジム行く」とメモしてみた。すると通知の際「明日、ジムに行くっていってましたよね。何事も待っているだけじゃ始まりませんからね。いつかじゃなくて今行きましょう!」と言われたこともある。明日の予定として登録されたにもかかわらずだ。これにはかなり心を揺さぶられてしまった。
端末の上に置いていた資料をどけたところ「うわあ! まぶしい! 11月のまりこさんはお鍋の中のお肉よりもまぶしいです!」と言われた。「どういう例えだ!」と突っ込みたくなって思わず端末を見てしまった。
新しいエモパーは、こっちもエモーショナルになってしまうフレーズが満載になっていると感じた。特に落ち込んでいるとき、疲れているときなどは、エモパーの常に優しく前向きな言葉が効いてくるのは事実。
まだエモパーを未体験の方は、ぜひ「AQUOS Xx2」でお試しいただきたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月19日