大手ISPの光コラボサービスには、「auセット割」が用意されていることがあります。これは、au携帯電話を持っている人が対象で、au携帯電話の契約プラン・パケット定額プランに応じて、光コラボサービスの月額料金が一定額割引となります。詳しい金額と条件は、下の表を参照してください。
対象プラン・パケット定額 | 割引額 |
---|---|
データ定額5〜13(カケホとデジラ) LTEフラット ISフラット プランF(IS)シンプル LTEフラット for Tab(i/Lを含む) LTEフラット for DATA(m) LTEダブル定額 for Tab(iを含む) |
1200円 |
データ定額2・3(カケホとデジラ) ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン LTEフラットcp(1GB) 電話カケ放題プラン/ケータイ・データ付 |
500円 |
上記プランは、VoLTEスマホ用およびVoLTEケータイ用を含む |
auセット割をやっている光コラボサービスの中で、2年6カ月以上引っ越しの予定がない独身の人には、ソネットの「So-net 光 コラボレーション」(以下、So-net光コラボ)がお勧めです。So-net光コラボは、戸建て住宅用プランが月額5700円、集合住宅用プランが月額4600円と、他のISP系光コラボサービスと比べると正直割安感がありません。
そこに、So-net光コラボを30カ月(2年6カ月)間利用することを約束すると、「So-net 長割 for 光 コラボレーション」が適用され、月額料金が500円引きとなります。さらにauセット割を適用すると月額料金がさらに500円または1200円引きとなります。
すると、戸建て用プランは月額4000円、集合住宅用プランなら月額2900円(ともに最大割引適用時)と、ISP料金込みの光コラボサービスとしてはおトクに使えるようになります。
ただし、複数のau回線を使い分けている場合、あるいは家族が全員auユーザーである場合は、光コラボではなく「auひかり」やCATVインターネットに乗り換えて「auスマートバリュー」を適用した方が安くなる場合もあります。ただし、改めて工事をする手間がかかりますし、2年経過するとプランによっては割引額が下がることもあるので注意しましょう。
NTTドコモの「ドコモ光」は、特に人気を集めている光コラボサービスで、ドコモの携帯電話を持っている人が契約できます(※)。
※ドコモ携帯電話を解約しても、「ドコモ光」のみ継続契約することは可能
ドコモ光は、ISP分離型(単独タイプ)とISP一体型の両方をラインアップしています。単独タイプは、「フレッツ光」で使っているISPを別途契約して使えます。ISP一体型は、料金体系によって「タイプA」と「タイプB」の2種類があり、タイプAでは15社、タイプBでは8社のISPから好きなものを選択できます。料金は下表の通りです。
契約タイプ | 戸建て住宅用プラン | 集合住宅用プラン | |
---|---|---|---|
単独タイプ (ISP分離型) |
2年契約あり | 5000円 | 3800円 |
2年契約なし | 6500円 | 4800円 | |
タイプA (ISP一体型) |
2年契約あり | 5200円 | 4000円 |
2年契約なし | 6700円 | 5000円 | |
タイプB (ISP一体型) |
2年契約あり | 5400円 | 4200円 |
2年契約なし | 6900円 | 5200円 | |
単独タイプは、「フレッツ光」対応ISPとの接続契約が別途必要 タイプA対応ISP:ぷらら、BIGLOBE、DTI、Excite、エディオンネット、SYNAPSE、楽天ブロードバンド、01光コアラ、ANDLINE、Qit、@ネスク、ハイホー、GMOとくとくBB、ic-net、ドコモネット タイプB対応ISP:朝日ネット、So-net、@nifty、@T COM、東海ネットワーククラブ、OCN、WAKWAK、@ちゃんぷるネット |
ドコモ光の最大のメリットは、携帯電話の「パケットパック」に対して割引を適用できることです(※)。本来は「データMパック」以上のプランが対象ですが、2016年5月31日までに契約すると、キャンペーンとして割引対象外の「らくらくパック」「データSパック」も契約から最大1年間割引となります。割引額は、以下の表の通りとなります。
※シェアパック子回線で「ドコモ光」を契約した場合は、シェアパック親回線のパケットパック料金に対して割引を適用
パケットパック | 割引前料金 | 割引額 | 割引後料金 |
---|---|---|---|
らくらくパック(らくらくスマートフォン用) | 2000円 | 500円 | 1500円 |
データSパック | 3500円 | 3000円 | |
データMパック | 5000円 | 800円 | 4200円 |
データLパック | 6700円 | 1000円 | 5700円 |
シェアパック10 | 9500円 | 1200円 | 8300円 |
シェアパック15 | 1万2500円 | 1800円 | 1万700円 |
シェアパック20 | 1万6000円 | 2500円 | 1万3500円 |
シェアパック30 | 2万2500円 | 3200円 | 1万9300円 |
らくらくパック、データSパックの割引は2016年5月31日までに契約した場合に、ドコモ光の工事完了月(日割り計算)と翌月から11カ月間適用 |
割引額は、上位のパケットパックほど大きくなります。さらに、パケットパックの親回線がドコモ歴5年以上(パックによっては10年以上または15年以上)なら「ずっとドコモ割」の対象となり、割引額がさらに増えます。ベテランドコモユーザーがいて、なおかつパケット通信量が多い家族にとっては、ドコモ光は非常に魅力的なのです。
短期間で、実に多くの企業が光コラボに参入してきました。まだ立ち上がったばかりといえるこの段階では、価格だけに目が行きがちですが、自身の利用シーンを想定し、総合的に判断することが重要です。
今後は異業種による多様なサービスの登場も予想されます。慌てず、じっくり各社のサービスを吟味しても良いでしょう。どのようなサービスがあるのか、そしてどんなメリットがあるのか、分かりにくいときは光コラボサービス代理店に聞いてみると、不安も解消されてより自分にあった選択ができるはずです。
大和恒成(やまと・こうせい):株式会社オールコネクト 統括部長
1990年、福井県生まれ。横浜国立大学卒業。2012年、株式会社オールコネクト入社。フレッツ事業部に配属後1か月で営業成績1位を獲得。2014年、ブロードバンド事業本部第一事業統括部長に最年少で昇格を果たす。2015年1月、光コラボレーションモデルが開始されると同時に光コラボ事業の立ち上げに携わり、柱を作る。光コラボ事業を行う数多くの事業者と日々交渉を行い、事業の根幹に関わる業務を担っている。
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