iPhone 6s/6s Plusのアフターサービス、充実しているキャリアはどこ?(2/3 ページ)

» 2015年12月02日 12時00分 公開
[小林誠ITmedia]

KDDI:月401円のスマパスで基本サポートはカバー

 auのiPhoneでは、月額401円(初回30日間無料)の「auスマートパス」がアフターサービスの中心となる。月額410円(加入月3240円)の「auスマートサポート」もあるが、こちらは訪問サポートを含めた初心者、シニア層対象のサービスのため取り上げない。

photo

故障・修理

 auスマートパスに含まれる、「iPhone修理代金サポート」を利用する。補償範囲は「水漏れ、その他偶発の事故による全損、一部破損」。最大で1万円の修理代金を2年間に2回サポートするが、iPhone“購入時から”加入した人のみが対象。再加入の場合はサポートされないので注意したい。

 故障したiPhoneはアップルストアか、Apple正規プロバイダーに持ち込む。そこで修理を行ったあと、その証明書を修理後に受け取り、証明書とKDDIへの申請書を修理代金サポートセンターに郵送する。

 修理完了時点で機種変更をしていないことも条件。また自然故障はメーカー補償でありサポート外とのこと。

紛失時

 auスマートパスに含まれる「Lookout for au」を利用する。お客さまセンターに連絡すると遠隔操作で位置検索をしてくれる。事前にアプリをAppStoreからダウンロードして設定しておく必要がある。

 本サービスではリモートロックは行えないが、iCloudも利用できるため、そちらを使える人なら自分でリモートロックは可能だ。SIMロックフリーiPhoneのサポートで後述する。

 iCloudと違い、「シグナルフレア」と呼ばれるバッテリーが切れる直前の位置情報を確認できる点が特徴。またLookoutのWebサイトから自分で利用することもできる。ただしiOS版のアプリは「マルチタスク終了」機能で、アプリを終了させると位置検索が利用できなくなるので要注意。

 iPhoneが見つからなかったら、月額812円(初回のみ1212円)の「紛失補償オプション(i)」に加入しよう。このサービスは月額648円(初回1080円)の「AppleCare+」と月額164円(初回132円)の「紛失補償オプション(i)」の組み合わせになっており、24回の請求で月額利用料の支払いは終了する。AppleCare+についてはSIMロックフリーiPhoneのサポートで後述する。

 補償内容は再購入補償金として「2万3148円」の支払いがある。auとの契約が3年以上であれば「2万7778円」の支払いとなる。

 ただし利用にはiPhone購入時に同時に加入する必要がある。紛失・盗難後に本サービスの利用をiPhone紛失補償受付センターへ電話で申し込む。申込書が届いたあと「iPhoneを再購入」し、申込書を返送、補償金が銀行口座に振り込まれる。

 緊急通話の停止手続き、警察や消防署等への届出も必要だ。

遠隔サポート

 「見ながらサポート」(無料)を利用する。iPhoneの画面をオペレーターが見てサポートしてくれる。事前にAppStoreからアプリをダウンロードする必要がある。電話は年中無休(平日9〜19時、土日祝日9〜17時)。

 利用の流れはアプリをダウンロードし、au iPhoneテクニカルサポートに電話をする。その後、iPhoneとは“別の電話”で話をしながら、iPhoneの画面をオペレーターが見てサポートするという内容。

オンラインストレージ

 「データお預かり」(無料)アプリを利用する。通常1Gバイトの保存容量だが、「auスマートパス」の会員は無料で50Gバイトを使える。容量の追加は10Gバイトごとに月額108円がかかる。アドレス帳を預ける場合も、データお預かりアプリを利用する。

※初出時、アドレス帳を預けるアプリを「Friends Note」としていましたが、正しくは「データお預かり」アプリです。おわびして訂正いたします(12/4 11:09)。

セキュリティ

 特になし。データお預かりアプリには、迷惑メールフィルタが搭載されている。

 auのiPhoneが全アフターサービスを利用する場合、auスマートパス+紛失補償オプション(i)に無料サービスを加えて、月額1213円〜となる。

ソフトバンク:「あんしん保証パック(i)プラス」が中心

 ソフトバンクのiPhoneでは月額702円の「あんしん保証パック(i)プラス」がアフターサービスの中心となる。iPhoneの購入と同時に加入する必要がある。

photo

故障・修理

 あんしん保証パック(i)プラスに含まれる。補償範囲は「水ぬれ、全損、紛失、盗難、破損、保証期間外の故障、バッテリーの消耗、メモリデータ復旧(非会員は成功時に5400円)」。

 内容は、保証期間外の故障・破損・水ぬれの場合は、修理代金(税別)の80%以上(iPhone 6sは3万1000円まで)を、毎月の利用料金から割引。バッテリーの消耗も同様だ(ソフトバンクカードへプリペイドチャージで一括還元も可能)。

 故障したiPhoneはアップルストアかApple正規プロバイダーに持ち込む。そこで修理を行った後、請求書または修理(作業)完了報告書を受け取り、ソフトバンクショップなどで申請行う。My SoftBankのサイトからも申請可能だ。

 なお全損の場合は、会員価格で同じiPhone、もしくは指定機種へ機種変更できる。

 メモリデータの復旧は、水ぬれ、破損などで電源が入らないiPhoneをソフトバンクショップに持ち込み、アドレス帳、静止画、メールデータを新しいiPhoneへと移行する。約1週間の預かり期間が発生し、その間は代替機を貸し出す。復旧成功率は水ぬれ起因で90%以上、破損起因で80%以上。iPhone以外の機種にデータを移すことは不可。

紛失時

 ソフトバンクカスタマーサポートにて携帯電話やタブレットのおおよその位置を調べる「紛失ケータイ探索サービス」を利用できる。こちらは月額540円(初月無料)の「iPhone基本パック」に含まれる。

 iPhoneが見つからない場合、あんしん保証パック(i)プラスでカバーできる。全損の場合と同様、紛失、盗難時は会員価格で同じiPhone、もしくは指定機種へ機種変更できる。

 さらに月額540円の「スマホとくするパック」へ加入していると、「盗難紛失サポート」が適用され、会員価格から最大1万800円引きとなる。

 ドコモやKDDIと同じく、警察署へ届出が必要。盗難届、紛失届をソフトバンクショップに申請し、会員価格で新たな機種を購入する。

遠隔サポート

 あんしん保証パック(i)プラスに含まれる。単体で加入する場合は月額540円(加入月無料)の「ケータイなんでもサポート」を利用する。

 サポート内容は「電話」「遠隔」「出張」の3種類あり、電話サポートは年中無休(9〜20時)。遠隔サポートはPCと周辺機器の設定のため、iPhoneは関係ないが、出張サポートではPCだけでなく、スマートフォンの基本設定も行う。

 なお出張サポートは出張基本料3240円に加え、設定内容によって3240〜7560円の料金が発生。さらに各設定は作業時間を30分以内に想定しており、延長作業は30分あたり3240円。auスマートサポートと同じく、このサービスは初心者、シニア層対象と考えてよいだろう。

オンラインストレージ

 特になし、誰でも利用できる「Yahoo!ボックス(無料)」は通常5Gバイトまでだが、スマホとくするパックの加入者は、Yahoo!プレミアムのコンテンツが使い放題になるため、50Gバイトまで無料で使える。

セキュリティ

 月額129円の「Internet SagiWall」を利用する。iPhone 基本パックに加入すると無料。

 このアプリでは、詐欺サイト、フィッシングサイトなどの不正サイトを閲覧する前に検知してくれる。利用するにはApp Storeからアプリのダウンロードが必要。

 スマホとくするパックの加入者は、「ネットであんしんカード保険」が適用され、ネットショッピングやネットオークションでのクレジットカードの不正利用、旅行中のカードの盗難による被害について、最大20万円まで補償する。

 ソフトバンクのiPhoneが主なアフターサービスを利用する場合、あんしん保証パック(i)プラスとInternet SagiWall+無料サービスで月額831円〜。ただし「スマホとくするパック」も含めた全サポートを利用するなら、月額1371円〜となる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年