「Xperia ZL2 SOL25」がAndroid 5.0.2にバージョンアップ 本体単体でのハイレゾ音源出力に対応

» 2015年12月09日 14時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 KDDI(au)は12月8日、ソニーモバイルコミュニケーションズ製Androidスマートフォン「Xperia ZL2 SOL25」のOSバージョンアップを開始した。バージョンアップ後のOSは、Android 5.0.2となる。

Android 5.0.2にバージョンアップした「Xperia ZL2 SOL25」 Android 5.0.2にバージョンアップした「Xperia ZL2 SOL25」

更新内容

 今回のOSバージョンアップにおける、主なアップデート内容は以下の通り。

  • クイック設定のユーザーインタフェース(UI)と表示方法の変更
  • 電話・電話帳アプリのUIの変更
  • 日付と時刻、アラーム設定のUIの変更
  • カメラ機能において「ARファン」「サウンドフォト」「マルチカメラ」に対応
  • 優先通知機能の追加
  • 設定メニュー内の項目を検索可能に
  • 「スポットリスト」アプリへの対応
  • ハイレゾ音源のアナログ出力に対応
  • 「DSEE HX」(音源のアップスケーリング技術)に対応

 その他、より快適に利用するためのアップデートや、仕様と表示の一部変更なども行われている。

通知パネルを普通に引き出すと、スイッチは出てこないもう1度引き出す操作をするか、2本の指で引き出すと、スイッチが出てくる 大きな変更点の1つが、通知パネルの「クイック設定」の表示方法。1本の指で通知パネルを出した後(写真=左)、もう1回スワイプするとクイック設定が出てくる(写真=右)

更新方法

 OSバージョンアップは、手動操作が必要となる。バージョンアップは、端末単体で行う方法と、PCから行う方法がある。いずれの方法でも、Android 4.4.2でのソフトウェア更新→Android 5.0.2へのOSバージョンアップと、2回のアップデート操作が必要となる。

端末単体:4G/3G通信時はパケット通信料が“有料”

 端末単体でバージョンアップをする場合は、「更新センター」から行う。更新センターは、アプリ一覧から開く方法と、端末設定の「端末情報」→「ソフトウェア更新」と進んで開く方法がある。

 更新データのダウンロードは、Wi-Fi(無線LAN)かauの4G(LTE/WiMAX)/3G回線で行う。Wi-Fiを使う場合は、au Micro ICカードを装着していない状態でもダウンロードとバージョンアップを実行できる。4G/LTE回線からダウンロードする場合は、最大で約900MB分のパケット通信料金がかかるので、注意しよう。

PC利用:Windows/Mac両方で可能

 PCを使ってバージョンアップする場合は、Micro USBケーブルで本体と接続して行う。接続するPCには、あらかじめ「PC Companion」(Windows PCの場合)または「Bridge for Mac」(Macの場合)をインストールしておく必要がある。Xperia ZL2本体にau Micro ICカードを装着していなくても問題はない。

 インターネットにつながったPCとXperia ZL2を接続し、PCでソフトウェアを起動すると、OSバージョンアップの通知が表示される。その後、画面の指示に従って操作をすると、OSをバージョンアップできる。なお、PCを使ったバージョンアップの場合、最大で約1.4GBのデータがダウンロードされる。

バージョンアップの注意点

保持されない設定

 バージョンアップにあたり、端末内のデータは原則として全て保持されるが、以下の設定についてはリセットされるため、再設定が必要となる。また、アプリによっては事前あるいは事後にバージョンアップ・削除を行う必要がある場合もある。

  • 「Blueoothロック解除」と「フェイスアンロック」の設定内容
    (Android 5.0標準機能の「Smart Lock」で再設定可能)
  • 画面輝度の設定
  • LTE NET for DATAとCPA接続の設定(CPA設定自体は保持される)
  • プリインストールのライブ壁紙の一部(※)
  • 音設定・オーディオ設定(「Clear Audio」「サウンドエフェクト」「ダイナミックノーマライザー」「ヘッドホン」の各設定 )
  • アラームの「マナーモード中の鳴動」設定
    (設定自体が廃止、代替措置としてアラームの音量を0とすることが可能)
  • アプリの「通知の表示」設定

※「ネクサス」「マジックスモーク」「水」の3つが削除される。これらを壁紙として設定している場合、OSバージョンアップが完了すると黒一色の壁紙となる

非対応となる機能

 OSバージョンアップ後、以下の機能が非対応となる。

  • SensMeスライドショー
  • 標準ブラウザの一部機能(※)
  • TV Launcher機能(画面の外部出力時には、通常のホーム画面が表示される)
  • 電源オプションでの音量設定
  • ロック画面へのウィジェット配置

※削除される機能:シークレットタブ、画面の反転レンダリング、デフォルトの表示倍率設定、ページの自動調整、プラグイン の有効化、ダブルタップでズーム

プリインストールアプリの変更

 OSバージョンアップ後、以下のアプリがプリインストールとなる。

  • 音声レコーダー
  • スポットリスト

 一方、以下のアプリがプリインストールではなくなる。OSバージョンアップ時は保持されるが、端末を初期化すると削除されるので注意しよう。

  • PlayNow
  • PlayStation Mobile
  • Pixlr Express

 また、以下のウィジェットも削除され、OSバージョンアップ後は使えなくなる。

  • スクリーンミラーリング
  • ツール

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