9月に登場したiPhone 6s/6s Plusを皮切りに、Xperiaなどの有名Androidの新機種も登場し、買い替え・乗り換えが盛り上がる時期となりました。しかしながらデータの移行がネックとなり、なかなかAndroidへ乗り換える決断ができないiPhoneユーザも多いと思います。そこで、PCを使わずに、iPhoneからAndroidへのデータ移行の仕方を紹介したいと思います。
最初に紹介するのは「連絡先」の移行方法。すでにGoogleアカウントの連絡先を使用していればAndroid端末にGoogleアカウントを設定するだけで移行は終了します。少しややこしいのは、iPhone本体とGoogleアカウントそれぞれに連絡先を保存している場合。
iPhoneを使い始めて少し経ってからGoogleアカウントを取得した場合などがこのパターンにあてはまると思いますが、iPhoneに保存されている連絡先は移行できません。
それならiPhoneに保存されている連絡先をGoogleに変更すればいいのでは?と思うかもしれませんが、iPhone本体で変更はできません。そのため、連絡先が「iPhone本体」「Google」と2つにまたがっている場合、データ移行アプリを使う必要があります。今回は、数あるアプリの中でも人気が高い「JSバックアップ」を使ってみました。
iPhone・Android共に「JSバックアップ」をインストールし、元データのあるiPhoneから操作します。
電話帳へのアクセスの使用許可の確認など表示されますので「OK」をタップしましょう。JSバックアップでは複数の項目が出てきますが、今回はシンプルな操作が魅力の「かんたんデータ移行」を使用しました。
「データを取り出す」をタップし、今回は無料プランを選択。
無料プランは「連絡先」「カレンダー」を移行することができます。受け取りの際に使う8桁以上のパスワードを設定します。
データが取り出されると、画面にQRコードが表示されます。今度は受け取り側のAndroidスマートフォンを操作します。「かんたんデータ移行」→「データを取り込む」→「QRコード読み取り」と進むとカメラが起動します。
ここでiPhoneに表示されているQRコードを読み取ります。読み取り終了後は、あらかじめ設定したパスワードを入力して完了します。これで連絡先の移行は終了です。
続いて紹介する手順は画像。こちらはクラウドサービスを使って移動してみます。
Googleのメールアドレス・パスワードを入力し、ログインします。次は設定の確認。「モバイルデータ通信を使用してバックアップ」をオンにすると通信量が膨れ上がるので、オフにしてWi-Fiを使いましょう。続いては画質の設定です。「元のサイズ」をチョイスすると、撮影した画質が劣化することなく保存できますが、15GBまでの容量しか保存できません。対して「高品質」は、多少の圧縮が入るものの無制限です。ここは好みで設定してください。
ここまで終えると、自動で画像がGoogleフォトに送られます。Androidスマートフォンではほとんどの機種で「フォト」として「Googleフォト」がプリインストールされており、iPhoneでアップロードされると、順次見れるようになります。画像の移行で気をつけたいのは時間。仮に画像が10,000枚で10GBほどある場合、Wi-Fiに接続していても数時間はかかるでしょう。
実はiPhoneに入っている音楽(iTunes Storeから購入、CDから取り込んだ楽曲)はPCを使わないと移行できません。iPhoneでは音楽ファイルの取り扱いの制限が非常に厳しいため、アプリを使う「抜け道」すらもありません。こればかりはPCの力を借りなくてはならないのが実情です。
LINEやパズドラなど個々のアプリからバックアップすることで復元します。iPhoneを初期化する予定があるなら、Androidにしっかりとデータが移っているか確認したうえで初期化した方がいいでしょう。
「連絡先」「画像」とデータの移行方法がバラバラなうえに、「音楽」はPCを使わないと移すことができないなど、まだまだ難しいと感じるデータの移行。最初から全てのデータをGoogleで統一していると移行がラクになりますので、これから使い始める方はぜひGoogleアカウントを活用してみてください。
(文:モバイルプリンス)
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