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» 2016年01月12日 06時00分 UPDATE

CES 2016:Snapdragon 820初搭載スマホのデモも――Qualcomm、CESでスマホの要素技術を披露

Qualcommは、CES 2016でスマートフォンやタブレットにとどまらず、オートモーティブ、ウェアラブル、IoT、ロボティクスへと、Snapdragonの活用範囲を広げることをアピールしている。

[太田百合子,ITmedia]

 CESのQualcommブースでは、同社製チップセット「Snapdragon」を採用する数多くの製品を展示。スマートフォンやタブレットだけでなく、オートモーティブ、ウェアラブル、IoT、ロボティクスと、Snapdragonの活用範囲の広がりをアピールした。また、スマートフォン関連の要素技術のデモも複数展示され、Qualcommが描く少し先のスマートフォンの姿を垣間見ることができた。

photo Snapdragon他、同社製通信モジュールを搭載する機器など、数多くのデバイスが展示されたQualcommブース。連日、多くの人でにぎわっていた。
photophoto オートモーティブでは、「Snapdragon 602A」を搭載のAudi Q7が展示された。自動車に通信ナビゲーション、オーディオ、エンターテインメントなど、最新スマートフォンと同等の多彩な機能を1チップセットで提供する
photo Snapdragonを採用するスマートフォン、タブレットも展示。一番手前には、最新の「Snapdragon 820」を搭載した初のスマートフォンとなる中国のLeTV製「Le Max Pro」が展示されていた。
photo Snapdragon採用のWindows Phoneのコーナーでは、トリニティの「NuAns NEO」やマウスコンピューターの「MADOSMA」など、日本メーカーの製品が目立っていた
photo Snapdragonを搭載するウェアラブルデバイス、中でもスマートウォッチはメーカーごとに数多くの製品が展示されていた。Android Wear搭載のウォッチの多くで、Snapdragonが採用されていることが分かる
photo ロボティクスのコーナーにはドローン向けのリファレンスモデル「Snapdragon Flight Platform」を採用したドローンのほか、Cerevoの自走式プロジェクターロボット「Tipron」も展示

Snapdragon 820初搭載スマホを使ったデモ多数

 技術デモのコーナーでは、超音波を用いた指紋認証やIEEE802.11ad(WiGig)、高速充電の「Quick Charge 3.0」といった技術を紹介するとともに、これらが実際に搭載された製品も展示され、2015年発表された要素技術が既に商用化のフェーズに入っていることをアピール。またワイヤレス充電の「WiPower」や、Snapdragon 820からサポートされる「TruSignal Antenna Boost」の展示も行われた。

 2015年のMWCで発表された指紋認証技術「Snapdragon Sense ID」のデモでは、同技術を初搭載したスマートフォン「Le Max Pro」も展示されていた。「Snapdragon Sense ID」は超音波で指紋を読み取るため、フロントガラスの中にセンサーを埋め込めむこともできるが、Le Max Proでは背面の専用ボタンで読み取る仕組みになっている。実際に試したところ、認証速度は速く、一般的な静電容量方式の指紋認証と大差ないように感じられた。

photo フロントガラスの中から認証をするSnapdragon Sense IDのデモ
photo Le Max Proは背面にセンサーを搭載

 IEEE802.11ad(WiGig)は60GHz帯という高い周波数帯を使用して高速通信を行う技術。電波は高周波になるほど直進性が強く、障害物に弱くなるため、通信ができるのは見通せる範囲に限られるが、低遅延のため次世代の機器間通信規格としても注目されている。デモでは、NECやエレコム、TP-Link製のIEEE802.11ad対応ルーターを使って、IEEE802.11ad対応のスマートフォン「Le Max Pro」を接続。2〜2.5Gbpsといった実効速度を確認することができた。

photo IEEE802.11ad(WiGig)もデモ
photo Le Max Proで数Gbpsの速度を実現

 「Quick Charge 3.0」のデモコーナーには発売中ACアダプターなど、対応製品が多数展示されていた。対応製品では一般的なスマートフォンを約35分の充電で、ゼロから80%までチャージできるという。「Snapdragon 820」をはじめ、多くのチップセットでサポートされるため、2016年は対応するスマートフォンやタブレットが多数登場しそうだ。

photo 急速充電のデモ

 ワイヤレス給電の「WiPower」については、実際にモジュールを組み込んだ木製のテーブルを展示していた。WiPowerでは、qi(チー)のように端末を置く位置を合わせる必要がなく、下の写真のように間にプラスティックや木が挟まっていても給電できるのが特長。またiPhoneのような金属素材のスマートフォンへの給電もサポートされている。

photo WiPowerのモジュールを組み込んだ木製のテーブルで充電
photo プラスティックや木が挟まっていても給電できる「WiPower」

 「TruSignal Antenna Boost」は文字通り、屋内など電波環境の不安定な場所でもアンテナ感度を高めることで、安定した通信や音声通話を実現する技術。電波をつかんだり離したりを繰り返していると電池がすぐ消耗するが、この技術を用いることで消費電力も抑えられるという。

photo TruSignal Antenna Boostのデモ

 このほか、Qualcommブースの一角では、同社が進める「Tricorder X Prize」というプロジェクト紹介の一環として、スタートレックのクルーになりきって記念撮影ができる、ユニークなコーナーも設けられていた。

 Qualcommでは、映画「スタートトレック」に登場する携帯用の小型探知装置「Tricoder」にちなんで、健康に役立つポータブルでワイヤレスな製品のアイデアを募集するコンペ形式のプロジェクトが実施中。プロジェクト紹介のための、スタートレックなりきり写真コーナーも人気を博していた。

photophoto スタートレックなりきり写真コーナー

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