ストーカーに警察沙汰も? ホントにあったIngressの怖い話Ingress覆面座談会(前編)(3/5 ページ)

» 2016年01月16日 06時00分 公開
[すずまりITmedia]

アナログ 基本的に誰かが間に入って話し合い、問題解決に努めます。味方同士だと話し合いはしやすいですね。陣営が異なる場合は、モデレーター(コミュニティー長のような役割の人)同士が話し合って事態の収束につとめます。今回のケースは、問題のある男性を女性にあまり近づかせないようにするけど、男性はコミュニティーにいられるように取りはからうなど、うまく調整しました。

 ただ、東京はエージェントも多いしコミュニティーもたくさんあるからいいですけど、人数の少ない地方に行くとそうはいきません。コミュニティーにいられなくなるとゲームを楽しめなくなるから、都心と地方では事情がまた異なりますね。

化石 私の妻は、「プレイ中に突然見知らぬ男性が、私のエージェント名を叫びながら遠くからダッシュしてきた」と言ってました(笑)。ただ単に話したかっただけなんで実害はないんですけど、やはり怖かったようで。人づてに女性に対する距離感について考えてもらうようにお願いしたら、後日謝罪されました。

―― それ、深夜だったら怖すぎますね……。

化石 夜だったら絶対走って逃げるって言ってました(苦笑)。

リチャ 私も敵陣営の男性に自転車でつきまとわれることがありました。私の攻撃通知を見て待ち伏せしたり、1日に何度も声をかけられたり。当時は3カ月くらいそのエリアでの活動は自粛してました。もともと住んでいるエリアが同じなので、関わりたくない相手とは自分から距離を取るしかないんだなと。

プレイ画面 プレイ画面

マイコン ゲームにのめり込みすぎたが故のトラブルもありますね。イングレスはポータルと呼ばれる陣地を取り合うんですけど、とある女性の家がポータルになっていて、男性エージェントが深夜にもかかわらず女性の自宅ポータルにしつこく付きまとってたんです。恐怖を感じた女性は警察に通報。男性は連行されて事情聴取の後、双方注意で不問になったとのことです。

BBA その女性、実は私の知人で。自宅以外に職場や通勤ルートも徹底的にマークされていて、彼女いわく24時間張り付き状態だったそうです。ゲームを始めたばかりで誰に相談してよいかも分からず、しかたなく警察に通報したと。警察はゲーム上の出来事として事件性はないと判断したので、両陣営のモデレーターに仲裁してもらったみたいです。

―― 警察からすると、「たかがゲームで何もめてるんだ」となりますね。最近はそういう事案が増えたので、警察も事態の飲み込みが早いみたいですが。

村上 「またお前らか」みたいな(笑)。 

マイコン 女性側の気持ちも分かりますが、どちらもポータルに執着しすぎて回りが見えていない。相手のポータルを壊す→自陣にするという行為はエンドレスでできるので、どちらかが1度引かないと。女性も相手が帰った頃を見計らって陣地を取り返すくらいの工夫が必要です。

―― ゲームを始めたばかりの頃はつい夢中になり、ポータルに執着する気持ちは良く分かります。楽しくプレイし続けるためにも、のめり込みすぎないことが大事ですね。

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