BBA ライトユーザーの中には「ゲームの中の相手がリアルで声をかけるなんてルール違反だろう」みたいに思う人もいますね。
―― 下手すると声かけ事案に……。
化石 歩数計代わりに使っているのか、ゲーム内の勝利を目指してやっているのかでプレイスタイルや考え方は大きく変わりますからね。
マイコン iOS版リリース後は特にプレイヤーの幅が増えたと感じます。
―― リチャさんが自転車で追いかけられた話も、ある種のリアキャプですよね。
リチャ おそらく向こうからすると、純粋にゲームを楽しんでいるんですよね。「先回りしてポータルを守る俺すごい、敵エージェントを困らせてやったぞ」みたいな。でも、夜だったこともあるし、私にとっては相当気持ち悪かったです。プレイスタイルの違いというか、意識の違いというか……。
アナログ リアキャプで声をかけてくるんだったらまだいいですけど、暴力を振るわれるなんてことも。どんなものでも一定数ユーザーが増えると理屈の通じない人は出てくるので、リアキャプを怖がるのはある意味正しいかなと。会って分かり合えることもありますが、会ったが故に目を付けられることもあるので、難しいですね。
―― エージェント同士がリアルで会えるのは、イングレスの醍醐味(だいごみ)でもあり、危ないところでもあると。
トレッカー 敵エージェントにスマホを取り上げられたって人もいましたね。敵陣のフラッシュファーム(特定の場所・時間に、レベル8以上のエージェントを8人以上集め、レベル8ポータルを作ってアイテムを効率的に補給すること)を妨害しにいってたらしくて。
村上 ジャイアンみたいな人ですね。
マイコン 最近、相手のポータルを攻撃中に敵エージェントにどう喝された、暴力を受けたなど類似ケースを多数耳にします。でも、当事者に話を聞くと主張が真逆なこともあり、解決が難しいことも。知人は、プレイ中に背後からいきなり蹴られたと言っていました。
村上 ゲーセンのリアルファイトじゃないですけど、ゲーム内の恨みをリアルに持ち込まれるとつらいですね。イングレスは歩きスマホになりがちなので、最後のケースは「こいつ邪魔だな!」って全然関係ない人に蹴られた可能性もありそうですが。
ベテランエージェント6人によるクロストーク第1回は、イングレスの位置情報を利用したストーカー行為や、ゲームにのめり込みすぎたが故のトラブルなどが浮き彫りとなった。次回は、しばしば問題になる深夜や公共スペースでの活動にまつわる事例を根掘り葉掘り聞いていく。
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