山手線では楽天リード−大手MVNOにおける通信速度実測調査SIM通

» 2016年01月22日 06時00分 公開
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 ウェブのシステム開発やスマートフォン無線測定などの業務を行うリーディア株式会社は、ドコモ網を利用するMVNO 4社の山手線における通信速度の調査結果を発表しました。

イメージ写真

 対象は、NTTコミュニケーションズ「OCN モバイル ONE」、IIJ「IIJmio」、ビッグローブ「BIGLOBE SIM」、楽天「楽天モバイル SIM」。これらに加え、回線提供を行っているドコモの通信速度の結果も併せて合わせて公表しています。調査を行った時間帯は比較的通信が空いているとされる10時台と、通信が最も混雑するといわれる12時台の2つ。

 調査についての詳細な日時と方法は以下のとおりです。

  • 調査エリア:JR山手線 外回り1周(東京駅スタート)
  • 調査日時:2015年12月24日 10時04分から11時13分(10時台)、11時57分から13時01分(12時台)
  • 利用SIM:各社とも速度制限を避けるため月10GB以上のプランを選択
  • 利用端末:Xperia J1Compact
  • 利用アプリ:通信計測アプリ(自社アプリ)
  • 計測方法:試験間隔 60秒、受信速度測定 5秒、送信速度測定 5秒。同タイミングでの接続では通信速度の公正な評価が困難なため、試験開始をそれぞれ10秒ごとずらして実施。
グラフ 各社の平均受信速度

 受信時(ダウンロード)の通信速度の平均がこちら。10時台の結果をみると、MVNO各社ともに15Mbpsをマーク。回線を卸しているドコモの平均速度を上回るという結果になりました。12時台に目を移してみると、NTTコミュニケーションズ「OCN モバイル ONE」、IIJ「IIJmio」、ビッグローブ「BIGLOBE SIM」が軒並み数値を1桁台に落としているなか、楽天「楽天モバイル SIM」のみ「13.6Mbps」という平均速度を叩き出しています。

 数値だけみると楽天「楽天モバイル SIM」が圧勝ですが、MVNOの通信速度の差は契約者数によって変動します。計測タイミングによっても大きく前後するため、同時に通信を行った場合でも、快適な通信状況の人とそうでない人がいるという状況が生まれます。

 「実測結果は測定時間や周囲の環境などの諸条件により変動し、各社とも通信速度向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータとなります。」と調査結果にも書かれていることから、あくまで判断材料の1つと捉えるのが賢明です。

 とはいえ、楽天以外の事業社にとってはやや厳しい内容の調査結果となりましたが、通信状況が少しでも改善され快適に使えるようになって欲しいものです。

 より詳細な調査内容についてはリーディア社提供の「山手線では楽天リード−大手MVNOにおける通信速度実測調査」にて確認してください。

(文:SIM通編集部)

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