iPhoneに慣れてきた妻が「絶対にイヤフォンを使わない」わけ(2/2 ページ)

» 2016年01月31日 06時00分 公開
[中山順司ITmedia]
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妻

 しいていえば、音楽の授業中に、自分の演奏をチェックするためにヘッドフォンを使うことはある。でも、静かな環境下でしか聴かないから、音量はすごく控えめだよ。


僕

 イヤフォンではなく、ヘッドフォンなんだ? なにか理由が?


妻

 耳の中にプラグを挿し込むイヤフォンよりも、耳にかぶせるヘッドフォン形式のほうが、まだ耳に優しいって私の高校や大学ではいわれていたから。でも、それがどれくらい優しいかは未知数だよ。ヘッドフォンだから安心だとは思わないほうがいい。


僕

 じゃあ、あくまで仕事とか勉強のためにしか使わないんだ。


妻

 そう。楽しみのためにヘッドフォンを使ったことは一度もない。


 そういうものなのか。自分は日常的によくイヤフォンを使う。通勤や仕事中にも音楽を聴くことはしょっちゅうだ。ヘッドフォンに替えようかという気になってきた。

耳かきと鼻かみには注意が必要

 クラシック系の音楽の学生がそんなにもイヤフォンに敏感になっているというのは初めて知ったが、なぜクラシックのジャンルではそういう傾向があるのだろう? 妻は「ほかの音楽の世界のことは知らないけど」と前置きしてこう話した。


妻

 クラシック音楽は繊細な音色を吟味したり、細かな音質を聴き分けなくちゃいけないから……のような気がする。


僕

 確かにクラシックは、ロックやパンクのような音量勝負の世界じゃないもんね。追加で教えてほしいんだけど、耳に良くないNG行為って、イヤフォン以外にどんなのがある?


妻

 耳かきをしすぎない。鼓膜を傷つける可能性があるから、やるとしても浅く、マイルドに。


僕

 あぁ、耳かきのしすぎは一長一短らしいね。ほかには?


妻

 鼻をかむときは、フンッ!!と勢いよくはせず、フン……とマイルドに。耳がキーンとくるようなかみ方はダメだよ。


僕

 そういえば、キミって頼りなさげに静かにかむよね。そういう理由だったのか。

巨大スピーカーに近づかない

 長年連れ添った夫婦でも、まだまだうかがい知れない習慣が隠されていたのだと、僕は軽い衝撃を受けた。


妻

 そうなの。今も習慣になっているよ。あともう1つあって、巨大スピーカーには近づかないこと。


僕

 音楽フェスにあるような、スピーカーのお化けみたいなヤツのこと?


妻

 それはもちろんだけど、コンサート会場じゃなくても巨大スピーカーは身の回りにある。商業施設の業務用スピーカーって、個人用とは比べものにならないパワーがあるでしょ? 私はなるべく距離をあけるように意識しているんだ。


僕

 今回はスマホではなく、イヤフォンの話が中心になってしまったな。でもすごく勉強になった。ありがとう。


妻

 耳は一生モノだから、お互い大事にしようね。

妻の「あたしにも言わせて!」

 スマホが爆発的に普及して、イヤフォンをしながら歩いている人の数が激増した気がします。個人的に「耳に優しくないんだけどな……」と思っていたので、つい熱く語ってしまいました。

 音楽アプリが充実して、気軽に聴けてしまう環境は整っているため、イヤフォンやヘッドフォンを使ってしまう方も多いとは思いますが、耳の健康もときどき意識してあげてくださいね。


中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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