鬼門はやはり「12時台」、特にmineoが不調――「格安SIM」2サービスの実効速度を比較(au回線1月編)通信速度定点観測(2/2 ページ)

» 2016年02月04日 06時00分 公開
[小林誠ITmedia]
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昼のアイティメディア社内はいつも通りLTE NETが強い

 最後に東京都内のアイティメディア社内(会議室)で午後に測定した。このテストの結果はランチタイムということもあって、横浜駅のランチタイムのテストと同じ傾向になりやすい。今回もそうだ。

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 au(LTE NET)は下り平均32.74Mbpsと、今回のテストでは一番遅かったが、それでもトップに。先月の結果も下り34Mbpsなのでほぼ同じだ。

 そしてやはりUQ mobileとmineoの傾向も12月と似ていて、UQ mobileは下り平均2Mbps、mineoは再び0Mbps台に。しかしこの2サービスは上りの通信速度が抜群に良く、どちらも上り平均10Mbps以上。上りの通信速度ならau本家を上回る。

アイティメディア社内での計測結果
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 12:26 2.01 10.13
mineo 12:33 0.58 11.08
au(LTE NET) 12:21 32.74 3.54

1月は依然として本家auが強く、UQ mobileが続く

 11月、12月とほとんど同じ展開ではあるが、1月も本家au(LTE NET)が下りの平均速度では4連勝となり、圧倒的な強さを示した。

 だがau系MVNOだけを見れば、UQ mobileが午前、夕方に健闘しており、ドコモ系MVNOと比べても速い結果を出している。ランチタイムには著しく速度が落ちるものの、それでも下り平均で0Mbps台にならないのは心強い。

 mineoは残念ながらこの3サービスの中では明らかに劣る。しかしドコモ系MVNOを含めて見ればMVNOらしい典型的な速度で、極端に悪いわけではない。だがau系では他の2サービスが速すぎるため、余計に遅さが目立ってしまう。

 1月のau系MVNOの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

  • UQ mobile……ランチタイムは苦手も底堅い
  • mineo……混雑時が苦手
  • au(LTE NET)……常に高速!

 UQ mobile、au(LTE NET)は通信速度に変化はあるものの、全体的な傾向は11月、12月とほとんど変わらない。mineoは12月と比べ若干悪化している。今後改善されるのか、その時期がいつ頃なのか、新サービスの投入まで待たなければならないのか、気になるところだ。

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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