MNPの利便性がさらに向上――「DMM mobile」が“業界最安”の次に目指すもの(2/2 ページ)

» 2016年03月08日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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端末は「価格帯」「スペック」「デザイン」を重視

 SIMカードとセットで購入できる端末のラインアップが充実していることも、DMM mobileの魅力の1つだ。DMMでは、販売する端末を選ぶ際に「価格帯」「スペック」「デザイン」を重視しているという。

 価格帯は安いに超したことはないが、安すぎるとパフォーマンスが悪い機種もあるので、3万〜5万円未満の機種を中心に選んでいる。「iPhoneも売れ行きが落ちていますし、海外メーカーで高価な機種を出しているところもありますが、(日本では)ニーズはないのではと思います」(野村氏)

 特に売れたのがASUSの「ZenFone 2」で、「価格とスペックのバランスが素晴らしかったです」と野村氏も評価する。最新モデルで野村氏が太鼓判を押すのが、Huaweiの「HUAWEI GR5」だ。一括価格で3万4800円ながら、5.5型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶、メタルボディ、指紋センサー、3000mAhのバッテリーなど、ハイエンドモデルにも引けを取らないスペックを誇る。おサイフケータイや防水性能に対応しながら、一括2万9800円とお手頃な富士通の「arrows M02」も人気だという。

DMM mobile 野村氏もイチオシの「HUAWEI GR5」は、コストパフォーマンスに優れたモデルだ

 最近日本でラインアップを増やしているWindows 10 Mobile搭載スマートフォンについても、導入を検討している機種があるとのこと。特にDMMではWindows向けゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」を配信していることもあり、DMM mobileでWindowsスマホが出れば、艦これとの相乗効果も期待できそうだ。

“大人のコンテンツ”との融合も考えている

 DMM mobileならではの特典として、毎月の通信料金の10%が、DMMポイントに還元される。DMMといえば、電子書籍、動画、レンタル、通販など、さまざまなサービスを提供しており、その多くのサービスでポイントを利用できる。ただし還元されたポイントの有効期限は発行日から1カ月なので、数カ月分のポイントをためてコンテンツを購入するといったことはできない。

 このポイント還元は、DMMの他サービスを利用するきっかけ作りにはなっているようだが、「想定よりは伸びていません」と野村氏。ここはぜひ、ポイントの有効期限を延ばしてもらいたいところだ。野村氏も「検討はしています」というので期待したい。

DMM mobile 利用料金の10%が、DMMポイントで還元される

 ITmedia Mobileの読者の方々にとって、DMMでイメージするものといえば「アダルト」という人も多いのではないだろうか。「あまり大々的にはアピールできませんが(笑)、DMMの強みはコンテンツで、特にアダルトが強いです。こうした“大人のコンテンツ”との融合も考えています」と野村氏は話す。一例として、DMM mobileのオプションサービスとして、アダルト動画が見放題になることを挙げてくれた。

 格安SIMを契約することで、その会社が持っている他のサービスが無料になる、といった特典を用意しているMVNOもある。ことアダルトに関しては、その相乗効果は計り知れない。DMMの持つコンテンツという資産を生かした取り組みにも期待したい。

市場環境に応じて柔軟に戦略を立てる

野村太郎

 「DMM mobile=業界最安」のイメージが強かったので、そこにこだわらないスタンスへと方向転換したことには驚かされた。しかし市場環境に応じて戦略を変えることは、至極まっとうな判断だと思うし、一度決めたことを変えることは勇気のいることでもある。安さだけにこだわらず、MVNOサービスの本質が何かをしっかりと見極めて、柔軟に戦略を立てる姿は評価されるべきだろう。

 5年後を見据えたときに、今あるMVNOサービスがどれだけ生き残っているかは未知数だが、野村氏は「淘汰(とうた)される側に回ることだけは避けたい」「黒字化のめどは立っている」と力強く話す。その鍵を握るのが料金、品質、サポート、コンテンツであるのは間違いない。DMM mobileはどのようなサービスに進化していくのか。今後の展開から目が離せない。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月31日