コラム
» 2016年03月24日 14時00分 UPDATE

今こそ振り返るとき:キャリアショップでは“受付不可”!? 「iPhone」のサポートあれこれ (1/2)

iPhoneが故障した場合、持ち込むべき場所はキャリアショップ……ではありません。他のキャリアスマホとは異なるiPhoneのサポートの受け方を改めて確認しましょう。

[井上翔,ITmedia]

 最近、電車やバスの中をふと見渡すと、画面が割れたままのiPhoneをよく見かけます。画面が割れたままでもある程度操作できてしまうことが多いからでしょうが、思わぬケガにつながりますから、良いことではありません。

 思い立って、近くにあるキャリアショップに持ち込んで修理を依頼――できないことを皆さんはご存知でしょうか? iPhoneは、キャリアブランドで販売されている他機種とサポート体制が異なるのです。

 この記事では、改めてiPhoneのサポートについておさらいします。ITmedia Mobile読者の皆さんの参考になれば幸いです。(文中の価格は特記のない限り税別)

iPhoneの修理は「Appleサポート」か「Apple 正規サービスプロバイダ」へ

 キャリアが発売元となっている機種では、故障時のサポートをキャリアショップ・サービスセンター(以下、まとめて「キャリアショップ」)で受け付けています。しかし、それと同じ感覚でiPhoneをキャリアショップに持ち込むと「受付できません」と言われてしまいます。

 iPhoneが故障した場合の修理は、Appleのサポート窓口か正規サービスプロバイダに依頼する必要があります。このことは、iPhoneを販売する各キャリアの重要事項説明書類などにも明記されています。

ドコモの重要事項説明 NTTドコモの「ご利用にあたっての注意事項」(PDFファイル)には、iPhone(とiPad)はドコモショップで修理対応しないことが明記されている。au(KDDI・沖縄セルラー電話)、ソフトバンク、Y!mobileでも、重要事項説明書類などに同じことを明記している

Appleに直接修理を依頼する

 Appleに直接修理を依頼する場合、以下の方法があります。

  • Apple Storeの「Genius Bar(ジーニアスバー)」に依頼する
  • Webサポートサイトから依頼する
  • 電話窓口で依頼する(Webサイトからコールバック依頼も可能)

 いずれの窓口でも保証期間内の保証範囲内の修理については無料です。保証期間外の修理、あるいは保証期間内でも、ユーザーの過失・事故による破損の修理は有料となります。修理代金は、部位ごとに機種単位で定められています。AppleCare+(詳しくは後述)に加入している場合は、過失・事故による破損の修理代金が保証期間内に2回まで割引となります。

 なお、壊滅的な破損など、修理が不可能な故障の場合は、本体の「交換」となります。当然ながら、修理よりもさらに割高になりますので注意しましょう。

iPhoneの修理代金:画面破損時
Apple Care+加入時(2回まで) Apple Care+未加入時
iPhone 6s Plus 1万1800円 1万6800円
iPhone 6s 1万4800円
iPhone 6 Plus 7800円
iPhone 6 1万2800円
iPhone 5s/5c 7800円 1万4800円
iPhone 5 4400円

iPhoneの修理代金:バッテリー交換
保証期間内・Apple Care+加入時 保証期間外
全モデル 無料(※) 9400円
※バッテリー容量が定格値の80%未満になった場合に限る

iPhoneの修理代金:その他の部位の修理(過失・事故による破損)
Apple Care+加入時(2回まで) Apple Care+未加入時
iPhone 6s Plus 1万1800円 3万8800円
iPhone 6s 3万4800円
iPhone 6 Plus 7800円 3万8800円
iPhone 6 3万4800円
iPhone 5s/5c 3万1800円
iPhone 5 4400円

 自宅や職場の近くにApple Storeがある場合、Genius Barへの依頼がお勧めです。修理する部位によっては、その場で修理が完了します。その場で完了できない場合は、預かり修理となり、1週間程度で戻ってきます。代替機が必要な場合は、借りることもできます。ただし、Genius Barは事前予約が必要で、当日の予約は原則として難しいので要注意です。

Genius Bar Apple Storeの「Genius Bar」は対面で故障診断や修理(場合による)までしてくれることが魅力。ただし、利用には事前予約が必要

 Webサポートや電話窓口で依頼をした場合、後日宅配業者がiPhoneを引き取りに来ます。引き取り対象は、iPhone本体だけです。アクセサリー類やSIMカードはあらかじめ外しておきましょう。業者による引き取り後、1週間程度で修理済みの本体が戻ってきます。有償修理・交換となった場合の支払い方法は、クレジットカードと代金引換を選択できます。

 なお、Web・電話で修理を申し込んだ場合、Appleからの代替機貸し出しサービスはありません。「手元に端末がないと困る」という場合は、以下のいずれかの方法をとることができます。

  • 「エクスプレス交換サービス」で新品または新品相当の同等品と交換する(有料)
  • キャリアショップで代替機を借りる(無料、キャリアとの契約が必要)

 エクスプレス交換サービスは、故障したiPhoneを新品または新品同等の整備済み品と交換することで、iPhoneを使えない期間を最小限に抑えるサービスです。利用時はエクスプレス交換サービス料金(3300円、AppleCare+契約者は免除)と、機種・容量ごとに定められた「交換機代金」をいったんクレジットカードに請求します。2〜3営業日後、宅配業者が交換用のiPhoneを持ってきたら、故障した本体と交換で引き取ります。引き取られた本体をAppleが確認後、交換機代金と実際の修理代金の差額がクレジットカードに返金されます。

「エクスプレス交換サービス」利用時の合計代金
修理内容 合計代金
保証期間内の保証範囲内の修理 3300円
保証期間内の保証範囲外の修理 3300円+修理サービス料金
保証期間外の修理
本体交換が必要な場合 3300円+交換機代金
※AppleCare+対象の場合は、3300円(エクスプレス交換サービス料金)は免除
※エクスプレス交換サービス依頼時には、「本体交換が必要な場合」の合計代金がいったん請求される
エクスプレス交換サービス 本体を新品(または同等の整備品)と交換する「エクスプレス交換サービス」を使えば、「使えない期間」を短縮できる

 キャリアショップで代替機を借りる場合は、修理に出していることを証明できる書類などを持ってショップに出向き、「iPhoneが故障して修理に出したので代替機を借りたい」と伝えれば手続きをしてくれます。iPhoneが修理から戻ってきたら、キャリアショップに返却しましょう。ただし、キャリアショップが配備する代替機はiPhoneとは限りません(多くの場合はAndroidスマホです)。また、代替機の在庫がない場合は借りられません。ショップの代替機の在庫状況を前もって問い合わせることをお勧めします。

正規サービスプロバイダに依頼する

 家電量販店やカメラ店など、Appleの正規サービスプロバイダの一部でも、iPhoneの修理を受け付けています。修理規定はAppleに直接依頼する場合と同様ですが、有償となる場合の修理代金は店舗によって異なることがあります。店舗によっては代替機も用意していますが、在庫がない場合は借りられないことがあります。事前に問い合わせてみましょう。借りられない場合は、先述の通りキャリアショップから借りられます。

 iPhoneの修理に対応した正規サービスプロバイダは、AppleのWebサイトから検索できます。

正規サービスプロバイダの検索 AppleのWebサイトから修理拠点を検索可能
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