P9は、スマートフォンの基本性能も底上げされている。Huaweiスマホでおなじみ、背面に搭載した指紋センサーは第4世代にアップグレード。より高いセキュリティを確保し、認証スピードも増したという。
Wi-Fiスポットの電波感度の高い順にランキング表示をする「スマートWi-Fiランキング」、本体を握ってもアンテナ感度を維持できるよう3箇所へのアンテナ搭載(トリプルアンテナ)、長時間使っても動作が遅くならず、20%レスポンス向上を実現したという新ファイルシステムも、新しい特徴に打ち出している。
P9のバッテリー容量は3000mAhで、12時間の連続動画再生、8時間の連続ブラウジング、20時間の連続通話(3G)、56時間の連続音楽再生が可能。「1日ヘビーに使っても耐えられる」とリチャード氏は説明し、同じ条件でiPhone 6sよりもバッテリーが持つことを強調した。急速充電にも対応しており、10分の充電で5時間の通話ができる。こちらもiPhone 6sより素早く充電できることをアピールしていた。
なお、P9/P9 Plusの外部接続端子はUSB Type-Cへと変更された。
デザインにもこだわり、フルメタルのユニボディーにはダイヤモンドカットを施してキラキラとした高級感を演出。側面から背面にかけて緩やかなカーブを描いておりフィット感にも配慮した。P9のディスプレイのフチは1.7ミリで、Galaxy S7(3.07ミリ)やiPhone 6s(4.29ミリ)よりも狭く、リチャード氏は5.2型ながら片手でも持ちやすいことをアピール。厚さは6.95ミリで、Galaxy S7(7.9ミリ)やiPhone 6s(7.1ミリ)よりも薄い。そしてリチャード氏が特に語気を強めたのが、P9ではカメラレンズの出っ張りがないこと。この点もレンズが出っ張っているGalaxy S7とiPhone 6sを引き合いに出して強調していた。
P9よりも一回り大きな5.5型液晶を搭載したP9 Plusは、インカメラがAFに対応していること、ステレオスピーカー・Force Touch(感圧タッチ)・家電のリモコン機能を搭載していることが主な違い。P9よりもさらなる性能を求める人におすすめのモデルといえる。ライカレンズのカメラ性能はP9とP9 Plusで差はない。
P9 Plusは5.5型ながらディスプレイのフチを2.6ミリに抑えた狭額縁設計により、同じ5.5型のiPhone 6s Plusと比べても小さくて持ちやすいことをリチャード氏は強調した。厚さは6.98ミリで、Galaxy S7 edgeの7.7ミリ、iPhone 6s Plusの7.3ミリよりも薄い。
バッテリー容量は3400mAhで、14時間の連続動画再生、9時間の連続ブラウジング、23時間の連続通話(3G)、65時間の連続音楽再生が可能。一般的な使用で2日間、ヘビーな使用で1.35日間バッテリーが持ち、やはりiPhone 6s Plusと比べてスタミナがあり、急速充電も速いことを、実際の比較データを使ってアピールしていた。
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