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» 2016年04月18日 14時31分 UPDATE

熊本地震、一部エリアで通信障害続く 避難所でWi-Fiと充電サービスを提供

熊本地震の影響で、携帯電話各社の通信障害が長期化している。また避難所では無料の充電サービスが始まった。

[平賀洋一,ITmedia]

 熊本地震の影響で、携帯電話各社の通信障害が長期化している。地震に伴う基地局の停電や予備電源切れ、伝送路の故障などが原因だ。

 携帯各社と無線LANビジネス推進連絡会は熊本地震の発生に伴い、九州全域の公衆無線LAN(Wi-Fi)スポットで、契約・登録なしでネット通信ができるSSID「00000JAPAN」を無料開放した。

 また携帯各社は避難所などにWi-Fi環境を設置し、無料の充電サービスも提供している。支払期限の延期や修理代金の軽減などの支援も開始した。4月18日昼時点の現地での通信状況と、避難所などへの支援内容をまとめた。

熊本地震、一部エリアで通信障害続く 避難所でWi-Fiと充電サービスを提供 熊本地震、一部エリアで通信障害続く 避難所でWi-Fiと充電サービスを提供

ドコモ

通信障害

 マグニチュード7.3の地震が発生した4月16日1時25分頃から、次の地域の一部エリアで、音声通話とデータ通信がつながりにくい状態が続いている。影響範囲は復旧エリアマップで確認できる。

  • 熊本県:南阿蘇村、阿蘇市、大津町、菊池市、御船町
  • 大分県:日田市

 熊本県高森町については回復した。阿蘇市、西原村、日田市では移動基地局車による通信サービスの提供を実施。停電中の基地局に対する発電機による電力供給も行っている。

 新たに18日8時42分頃から、ドコモ回線から熊本県内の固定電話への音声通話がつながりにくい状態になっている。被災地への通信が集中する輻輳(ふくそう)が原因とみられる。

ドコモの復旧エリアマップ ドコモの復旧エリアマップ

行政および避難所への支援

 熊本・大分の52カ所に139台の充電器を設置し、無料の充電サービスを実施している。充電器は1台でスマートフォン・携帯電話およびタブレットを同時に18台まで充電できるもので、ドコモ以外の端末も利用できる。

 無料充電とWi-Fiが利用できる場所も、復旧エリアマップから確認できる。また行政機関等へ衛星携帯電話を121台、携帯電話559台、タブレット端末65台を貸し出している。

au

通信障害

 16日1時25分頃から引き続き、次の地域の一部エリアで、音声通話およびデータ通信がつながりにくくなっている。

  • 熊本県:阿蘇市赤水、南阿蘇村、高森町、小国町
  • 大分県:由布市湯布院町湯平、九重町

 影響エリアの内、高森町役場、南阿蘇村役場および南阿蘇村長陽庁舎周辺では、車載基地局で部分的にエリアが復旧した。小国町での通信障害は回復している。

行政および避難所への支援

 熊本・大分の29カ所で、Wi-Fiの提供と無料の充電サービスを実施または予定している。au以外の端末も利用できる。

 このほか、行政機関を中心に衛星通信端末77台、携帯電話とタブレット等549台を貸し出している。

ソフトバンク、Y!mobile

通信障害

 16日2時頃から現在まで、以下の地域の一部エリアで、音声・データ通信がつながりにくくなっている。

  • 熊本県:阿蘇市、南阿蘇村、小国町、高森町、大津町、益城町(PHS)、西原村(PHS)
  • 大分県:九重町

 御船町、山都町、大津町(Y!mobile)、嘉島町(PHS)は復旧した。被災エリアでは移動基地局車2台、可搬型基地局7局、衛星中継設備5局、移動電源車12台、発電機8台が活動している。

 また福岡方面から阿蘇方面に向かう道路沿い5〜10キロをカバーするため、福岡県八女市の矢部村高巣公園に係留気球無線中継システムによる臨時基地局を設置した。

ソフトバンクの係留気球無線中継システム ソフトバンクの係留気球無線中継システム
ソフトバンクの係留気球無線中継システム ソフトバンクの係留気球無線中継システム

行政および避難所への支援

 福岡県の14カ所で無料の充電サービスおよびWi-Fiを提供している。ソフトバンク、Y!mobile以外の端末も利用できる。

 現地で活動する陸上自衛隊西部方面隊へ携帯電話を貸し出しているほか、要請があれば行政機関などへ電話機や充電器などを提供するとしている。

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