ビジネスだけではなくプライベートも“加速”する?――「VAIO Phone Biz」の注目機能をチェック発売記念レビュー(3/3 ページ)

» 2016年04月22日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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アプリは「発展途上」

 アプリは、先述の「Office Mobile」のほか、「Office Lens」「Facebook」「Skype」「SkyDrive」がなどがプリインストールされている。「LINE」「Twitter」や「Evernote」など、足りないアプリは「ストア」から探してダウンロードできる。

 ただし、アプリは種類・数ともにまだ少ない。Windows 10 Mobile登場当初と比べれば充実はしてきたが、iOSやAndroidと比較するとまだまだ少ない。また、Windows 10 Mobileで稼働するバージョンがあったとしても、iOS・Android版と比べると機能が削減されていたり、まだ「ベータ版」だったりすることも多い。

 アプリ面での課題は、VAIO Phone Biz固有、ではなくWindows 10 Mobileそのものが抱えるものだ。Microsoft(あるいは日本法人である日本マイクロソフト)のさらなる頑張りに期待せずにはいられない。

LINEアプリ 「LINE」など有名なスマホ用アプリの多くはWindows 10 Mobileでも使えるが……
Instagramアプリ 「Instagram」のようにベータ版のみ提供中というアプリもある。ちなみに、Instagramアプリはベータ版だが動作は問題ない

まとめ:プライベートも“加速”するかどうかはアプリ次第?

 VAIO Phone Bizは直販価格で5万9184円(税込)と、国内のWindows 10 Mobileスマホとしては高価な部類だ。削り出しの上質なアルミボディーで所有感もあり、動作も総合的に見て快適だ。同機が主眼に置くビジネスユースを考えると、プリインストールのOffice Mobileをはじめとして、OneDriveやSkypeなどMicrosoftが提供する各種ツールを駆使することで生産性を高められることは間違いない。

 一方で、プライベートユースを考えると、アプリ不足が一番大きな不安要素だ。先述の通り、以前よりは充実してきたが、プライベートユースではまだ“加速”できるほどではない。iPhone、あるいはAndroidスマホとの2台持ちが、現状では一番の最適解となるだろう。

 VAIO Phone Bizが“加速”するものは、Windows 10 Mobile自体の進歩にかかっている。願わくば、アプリが数の面でも機能の面でも充実することを……。

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