UQコミュニケーションズは4月4日、東京メトロの駅でWiMAX 2+のエリア整備を行うと発表した。今回エリア化されたのは、丸ノ内線の東高円寺駅、新中野駅、東西線の落合駅、高田馬場駅、副都心線の西早稲田駅の合計5駅で、今後もWiMAX 2+が利用できる各を増やしていく予定だ。
UQは2015年7月に都営地下鉄の各駅でWiMAX 2+のエリア化を開始し、2016年3月に全線全駅のエリア化を完了した。東京メトロに関しては都営地下鉄よりも遅れてエリア整備が開始したことになる。
地下鉄での移動を線で考えた場合、「限られた駅のみサービスが利用可能」となっているのはあまり便利ではない。東京メトロ各駅についてもWiMAX 2+のエリア化が早急に進むことを願いたい。
なお、WiMAX 2+の地下鉄エリア化は、地下鉄トンネル内のエリア化に同軸漏えいケーブルを用いる大手各社と異なり、地下鉄駅ホームの両端から隣の駅に向けて電波を発射する方式(初代WiMAXと同じ方式)で、駅と駅の間のトンネル区間などでは電波が悪くなったり、通信品質が悪くなることがある点には注意したい。
ソフトバンクは、軽量のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 506HW」を4月27日にY!mobileブランドで発売する。発売と同時に、506HW向けの料金プラン「Pocket WiFiプラン2 ライト」も提供する。同プランは月間5GBまでの高速通信が利用でき、3年契約時の月額料金は2480円(税別、以下同)。契約期間縛りのないプランは税別4480円だ。
ハードウェア面では、Y!mobileの発売するPocket WiFi史上最軽量となる約75グラムの軽さが特長。Pocket WiFiシリーズのハイエンドモデルといえる「Pocket WiFi 504HW」の約157グラムと比べて半分以下の重さだ。
一方、スペックはやや控えめといえる。下り通信速度は112.5Mbpsで、504HWが対応するAXGPでのキャリアアグリゲーションや、4×4 MIMOなどには非対応。連続通信時間は約6時間、Wi-Fi側も2.4GHzのみで5GHzをサポートしないなど、昨今のモバイルWi-Fiルーターとしては抑えめのスペックで、どちらかといえば気軽に使えるモバイルWi-Fiルーターを求める層向けの製品といえる。
機種名 | Pocket WiFi 506HW |
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サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約90.9×56×13ミリ |
重量 | 約75グラム |
連続通信時間 | 約6時間 |
連続待受時間 | 約440時間 |
ディスプレイ | ― |
解像度 | ― |
対応通信方式 | FDD-LTE(Band 1/3/8)、AXGP(Band 41)、W-CDMA(2.1GHz) |
最大通信速度 | 下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbps |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz帯) |
バッテリー容量 | 1500mAh |
最大接続台数 | 10台 |
外部メモリ | ― |
この506HWを契約する際に注意したいのは、契約期間が3年間となっており、他社のモバイルWi-Fiルーターと比べると契約期間が長いことと、本体代金は3万8340円と割高なこと。ソフトバンクとY!mobileのモバイルWi-Fiルーターは、いわゆる「実質0円」にて販売されること多いため、506HWについても本体代金を分割支払する際の毎月の支払金額と、月額料金の割引が同額になることが予想されるが、本体代金そのものは他社のモバイルWi-Fiルーターと比べると高めとなっている点は注意したい。
参考までに他社のオンラインショップ価格を見てみると、ドコモのモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01H」は本体価格が2万1384円。UQは2年契約をすると最新のモバイルWi-Fiルーターでも本体代が800円から購入できる。
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