SIMロック解除コードを発行しただけでは、端末のSIMロックは解除されない。解除するには、当該の端末での操作が必要となる。ソフトバンクのAndroid端末のロック解除手順はほぼ共通で、以下の通りだ。
ここで一部の人にとってハードルとなり得るのが「ソフトバンク以外のSIMカード」を用意することだろう。筆者は、手持ちの「ドコモnanoUIMカード」を利用して実行したが、「au Nano ICカード」や海外のSIMカードもロック解除に利用できる。
また、SIMロックの解除コードの入力画面では、Webで発行されたSIMロック解除コードを入力することにも注意したい。端末の画面ロックのPIN(暗証番号)や、SIMカードのPIN1/PIN2ロックコードやPINロック解除コード(PUK)ではない。連続して間違えると、最悪の場合通信が一切できなくなることもあるので気を付けよう。
SIMロック解除の成功後、しばらく待つとSIMカードとひも付いた通信事業者(キャリア)の電波を検出し、電波レベル表示が更新されるはずだ。2分以上待っても表示が変わらない場合は「機内モード」のオフ、オンをすると電波を検出できることがある。それでも電波をつかむ気配がない場合は、端末を再起動してみよう。再起動しても電波を検出するそぶりを見せない場合は、何らかの理由でそのキャリアの電波をつかめない(圏外など)ということになる。なお、ソフトバンクのXperia Z5は、以下の通信方式と周波数帯(Band)に対応している。
ただ、電波を検出しただけの状態では、音声通話とSMS(ショートメッセージ)しかできない。データ通信をする場合は、別途APN(接続先)情報を設定する必要がある。端末設定で「アクセスポイント名」を検索してタップすると、APN一覧画面が表示される。
ソフトバンク以外のSIMカードを挿入すると、初期状態では1つもAPNがない状態となる。この画面の「+」をタップして新規APN登録画面を表示し、キャリアから提供された情報を入力しよう。入力し終わったら、メニュー(縦3点のアイコン)から「保存」を選ぶとAPNが登録される。
設定の保存後、再びAPN一覧画面に戻ったら、保存したAPNのラジオボタンを選択する。正しく設定されていれば、電波レベル表示に「4G(LTE接続時)」「3G(W-CDMA接続時)」といった接続モードが追加される。接続モードが出ない場合は、APN設定のどこかに誤りがある可能性が高いので、見直してみよう。
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