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» 2016年06月22日 21時30分 UPDATE

「EZwebは?」「沖縄セルラーは?」「Windows 10 Mobileスマホは?」――KDDI株主総会で出た質問と回答をまとめてみた (1/3)

株主総会といえば、株主からの質問も大きな注目要素だ。そこで、KDDIの第32期(2015年度)定時株主総会で株主から寄せられた主要な質問とその回答をまとめてみた。

[井上翔,ITmedia]

 KDDIは6月22日、都内で第32期(2015年度)定時株主総会を開催した。同社の田中孝司社長が議長として、第32期の事業報告を行った後、第33期(2016年度)から始まる3カ年の中期経営計画(参考記事)と第33期の事業方針を株主に説明した。

 株主総会は、株主と会社の経営陣が意見を直接交わせる貴重な機会だ。今回の株主総会では、書面による3件の事前質問と、9人の一般株主からの質問(と意見)が寄せられた。田中社長のほか、内容によって両角寛文副社長、高橋誠専務、石川雄三専務、田島英彦常務、内田義昭常務がその回答に当たった。本稿では、その主なやりとりと、書面で事前寄せられた質問とその回答をご紹介する。

 なお、本文中の写真は全て、株主総会会場の別室に設けられたモニターを撮影したものとなる。また、本文中の役員の肩書きは株主総会前のものを使っている。あらかじめご了承いただきたい。

開会前の様子 株主総会開会前の様子
田中社長両角副社長 株主総会の議長を務めた田中社長(写真=左)と、株主から事前に寄せられた質問に答える両角副社長
高橋専務石川専務 バリュー事業に関する質問に答える高橋専務(写真=左)と、コンシューマー事業に関する質問に答える石川専務(写真=右)
田島常務内田常務 グローバル事業に関する質問に答える田島常務(写真=左)と、ネットワーク関連の質問に答える内田常務(写真=右)

会場での質問

 まず、会場での主な質問とその回答をお伝えする。なお、質問は1人あたり3問までに制限された。

1人目(男性):自己株式取得について質問

―― 2月9日の取締役会で決議された1850万株・500億円を上限とする自己株式の買い付けについて質問したい。ToSTNeT-3を使った立会外買付取引(参考PDF)と、市場での買い付け(参考PDF)をまとめて1つの枠にして行ったのはなぜか。

 また、今回の自社株買いについては大株主の京セラからの要望で行ったとのことだが、(売却する株式の)数量や金額など具体的な内示は事前にあったのか。

回答(両角氏) ご質問の通り、今回の取引は京セラから「株式の一部を売却したい」という意向が出たことから行った。大量のKDDI株式が市場に出て売却された場合、他の既存株主や株式市場全体に影響が出ることを鑑みて、その一部を立会外買付取引で買い付けることにした。

 買い付けの結果は2月23日に公表した通りで、立会外買付取引分が約261億円、市場での買い付けで約239億円となった。KDDIは株主への還元の強化を重要な経営課題と認識しており、2016年度も自己株式の買い付けを9月23日までの予定で実施しているところだ。

―― この取引で「利益相反」となる社外取締役の久芳徹夫氏(京セラ会長)は、この取締役会には出席していたのか。出席していたとして議決には参加していないのか、確認したい。

回答(田中氏) 久芳氏は出席していたが、決議には参加していない。

―― 自己株式取得は自己資本の「化粧」のためにやっているのか、それとも実力を伴ってやっているのか。

回答(田中氏) KDDIの資本政策としては基本的に「配当」を考えて実施している。2016年度からの中期ではそれなりのフリーキャッシュフローも出てくるので、自己株式取得に加えて消却も1つのオプションとして資本政策を進めていきたい。

2人目(男性):au携帯電話の山間部エリアについて要望

―― 私は登山をする。東京・奥多摩の雲取山は「日本百名山」にも選ばれていて、たくさんの登山客が訪れる。しかし、その山頂は残念なことにドコモの電波は入るのにauは圏外。FacebookやTwitterといったSNSが全盛の時代に、富士山をバックにして「山頂なう」と発信できなくて、auユーザーは悔しい思いをしているのが現状だ。

 山間部のエリア化は、遭難防止にもつながることなので、テレビCM等に多額の広告宣伝費を投入するのなら、インフラ整備にその費用を投資してほしい。ちなみに、北海道の羅臼岳の山頂ではauが入った。人間よりもヒグマやシカの生息数の方が多い所では入るのに、人間がより多く訪れる場所で入らないのは……。

回答(内田氏) 大変申し訳ない。おっしゃる通り、(エリア的に)足りない場所があることは承知しており、整備を加速している。少しずつになるかもしれないが、精力的に(エリア整備を)やっていきたい。

回答(田中氏) 日本百名山については個々にエリアを見ている。整備の進捗(しんちょく)状況については私も含めて共有している。auがつながって他社はつながらない場所がある一方で、他社がつながるのにauはつながらない場所もある。通信事業者というものは「つながってナンボ」な部分もあるので、今後も精力的に取り組んでいきたい。

3人目:(女性):自宅周辺のエリアとau WALLETに関して質問

―― 大阪の自宅マンションの23階で電波が入らないのです。電話がすぐ切れてしまうのはどうにかならないか。

回答(内田氏) 大変申し訳ない。都市部の高層マンションについてはいろいろな電波が干渉することでつながりにくいという現象が起こりやすい。

 技術的には宅内に小型の基地局を置いたり、リピーターと呼ばれる中継機を置いたりするという(改善)手段がある。KDDIでは自宅の電波環境の改善のために「電波サポート24」という取り組みを無料で行っている。電話やインターネットなどで簡単に申し込めて、申し込みから24時間以内に訪問調査の連絡が行くようになっている。実際に調査員が自宅へと赴き電波環境を調査し、お客様に最適な対応をするようにしている。

―― au WALLETプリペイドを作ったけれど使い道がよく分からない。最近はクレジットカードもできたが、カードを減らしたいのに邪魔くさく感じてしまう。何かうまい使い方があれば教えてほしい。

回答(高橋氏) au WALLETではカードの利用やau料金でポイントがたまるようになっている。昔のポイントはバッテリー交換や端末の機種変更時に使ってもらっていたが、今はポイントをプリペイドカードにチャージすることでMasterCardの加盟店で利用できるようになっている。いろいろな店舗で使えるので、用途は広がっている。お客様にご満足いただけるように、サービスの拡充をしていきたい。

回答(田中氏) 補足すると、カードの利用や通信料金でたまったポイントは全部プリペイドカードに入れられる。お客様の利便性を考えると、主要なコンビニエンスストアでは全て使えるので、ポイントをため続けずに日常の生活でこのカードを使っていただければと思う。

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