28日にはアイティメディアの会議室で測定を行っている。引っ越し先である紀尾井町でも、ランチタイムにネットワークが混みあうことは変わらない。ドコモ系MVNOでは、下り平均1Mbps未満のサービスが続出したがau系ではいかに……?
au系サービスも、ランチタイムとなると速度は低下する。しかし、au純正のLTE NETの強さは健在だ。下り平均26.53Mbpsは何の不満もない速度だ。
一方、MVNOサービスは苦戦している。UQ mobileがかろうじて下り平均1.55Mbpsで粘っているが、mineoは下り平均0.36Mbpsとなった。mineoについては、ランチタイムに期待でないのか……(ドコモ系MVNOの多くもそうだが)。
一方、上りの通信速度は大きな変化が見られた。mineoが上り平均12.78Mbpsと、au系MVNOでは珍しい10Mbps以上を記録してトップに立ったのだ。これはmineoにとっては久々のうれしいニュースといえるだろう。LTE NETも上り平均10Mbpsとなかなか好調だ。UQ mobileはいつも通りで、上り平均3Mbps台だ。
計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
---|---|---|---|
UQ mobile | 12:34 | 1.55 | 3.41 |
mineo | 12:20 | 0.36 | 12.78 |
au(LTE NET) | 12:24 | 26.53 | 10.1 |
au系サービスでは、純正のLTE NETがいつも安定して強いが、7月はとりわけその傾向が際立ち、下り平均速度では4回のテストすべてで圧勝している。下り平均90Mbps、80Mbpsと続けて記録したのは圧巻だ。
UQ mobileはドコモ系MVNOサービスと比べれば大変良い成績といえるが、au純正を凌駕することもある「力の片鱗」は今回感じらなかった。ランチタイムに大幅に速度が低下してしまうのも痛い。
mineoは混雑時間帯には良いところを見せられなかった。この点についてはドコモ系MVNOサービスも同様だが、mineoは昨今人気を集めていることもあってか、ドコモプラン(Dプラン)、auプラン(Aプラン)どちらも結果があまり芳しくない。常に快適な通信が可能という「プレミアムコース」の試験導入も行っているが、この動向が気になるところだ。
7月のau系MVNOの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。
MVNO勢にとっては、ちょうど新機種の投入が相次いだ時期なので、ユーザーの加入に影響しているのかもしれない。落ち着いたところで速度が向上するのを期待したい。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。
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