最後に、夕方の時間帯の計測を行った。18時頃は、ランチタイムほどではないが通信速度が低下しやすい。この時間帯の通信速度も、通信サービスの実力を測る上で重要だ。
ランチタイムはmineoの結果が極端に悪かったが、雪辱は晴らせるだろうか……?
au系サービスの下り平均通信速度は、UQ mobileが37.6Mbpsで午前中に続いて1位を獲得した。こちらも混雑時間帯としてはかなり高速だ。2位のLTE NET for DATAも26.9Mbpsと良好な結果を残した。純正サービスは、やはり安定したサービスが強みだ。
mineoについては、夕方の計測でも振わない。下り平均通信速度は0.4Mbpsでランチタイムよりは改善しているものの、他のサービスと比べると大差を付けられており、実用的にもやや厳しい。上りについては平均2.1Mbpsで実用上問題ない速度となったが、他のサービスと比べると振わない。
Y!mobileの平均通信速度は下りが17.1Mbps、上りが14.6Mbpsだった。1日を通して速度の変動があまりないことから、安定した通信を重視しているといえるだろう。
計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
---|---|---|---|
UQ mobile | 18:00 | 37.6 | 10.6 |
mineo | 18:04 | 0.4 | 2.1 |
au(LTE NET for DATA) | 18:10 | 26.9 | 9 |
Y!mobile | 18:14 | 17.1 | 14.6 |
MVNOサービスは「契約者が増える→速度低下→設備や帯域を追加→速度向上」を繰り返している。そのため、特に混雑時間帯の通信速度は1カ月、あるいはもっと短い単位での変動が大きい。「1度速度が改善しても、しばらくたつとまた遅くなる」ということが起こりやすい。
測定場所が異なることから単純比較はできないが、mineoの速度が引き続き厳しい結果となっていることが非常に気がかりだ。mineoでは専用帯域を用意するオプションサービス「プレミアムコース」の導入を今後予定している。プレミアムコース契約でどれだけの差が出るのかにもよるが、ぜひとも通常コースの品質改善にも努めてほしいところだ。
一方のUQ mobileはMVNOサービス全体の中で一番高速だ。今後もこの好調さを維持できるかどうかが大きな鍵となるだろう。
8月のau系MVNOとY!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良い通信サービスを選んでほしい。
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