arrowsシリーズのスマホでは、ジャストシステムの日本語入力ソフト「ATOK(エイトック)」ベースの文字入力システムを採用してきた。arrows M03では、2014年夏モデルから搭載している「Super ATOK ULTIAS(スーパーエイトックウルティアス)」の2016年版をプリインストールしている。
「2016年版」ということで語彙(ごい)が新しくなっているだけではなく、新たに「文字+数字」「文字+絵文字」の予測変換が可能となり、利便性が向上している。チャットやメールなど、あらゆる文字入力シーンに役に立つことは間違いないだろう。
arrowsシリーズのスマホならではの便利機能として、画面の端部をなぞるといつでも呼び出せる「スライドイン」機能がある。M03にも、「スライドインランチャー」「なぞってメモ」「キャプメモ」の3つが搭載されている。
スライドインランチャーは、その名の通り画面の端部から呼び出せるアプリランチャーだ。1つのランチャーには最大で8つのアプリを登録でき、ランチャーは最大で4つまで利用できる。ホーム画面に戻ることなくアプリを呼び出せるので便利だ。
なぞってメモは、画面に表示されている内容をコピーアンドペースト(コピペ)できる機能だ。画像に含まれる文字列も認識できるので、写真などに含まれる文字列を「ググる」際にも使える。認識した文字列はコピペするだけではなく、Androidの共有(インテント)機能を使って他のアプリにそのまま渡すこともできる。
「どのくらいの精度で認識できるか?」というところが焦点だが、筆者が試した限りでは「飾り文字」の類いでなければ比較的しっかりと認識できるようだ。
キャプメモは、スクリーンショットを撮影後そのまま文字や絵などを描き加えられる機能だ。何も加工しないで画像を保存すれば、「電源キー+ボリュームダウンキー」でできるスクリーンショット撮影の代わりにもなる。
例えば、待ち合わせ場所の地図を送る場合、場所のURLを送るよりもスクリーンショットにちょっと情報を書き加えて画像として送った方が分かりやすいこともある。そんな時にキャプメモは役立つだろう。
購入先によって価格は前後するが、3万円台で購入できるSIMロックフリースマホとして、arrows M03は多機能だ。とりわけ、万が一の時の安心や“電話”としてのスマホを重視する人には最良の選択肢の1つとなるはずだ。
arrows M03は、掘り下げれば他にも特徴がたくさんある。一部の家電量販店やMVNOのショップでは、実機の展示が行われているので、見つけたらぜひともいじり倒して魅力を直に感じてみてほしい。
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