充電まわりだが、USB端子はXperiaで初となるUSB Type-Cを採用。徐々に普及が進みつつある、端子の表裏どちら向きでも差し込める新規格の端子だ。充電はQualcommの急速充電規格の「Quick Charge 3.0」にも対応。対応充電器があれば、高出力の電力で素早く充電できる。
バッテリー容量はXperia XZが2900mAh、Xperia X Compactが2700mAhのものを搭載。さらに、Qnovoと共同開発した「いたわり充電」と呼ぶ、バッテリーの劣化を防いで長寿命化を実現する技術を搭載した。
一般的なスマホは、夜の就寝時に充電すると深夜に充電が完了し、その後は朝までバッテリーの劣化を招く満充電状態が続く。いたわり充電を有効にすると、朝起きてスマホを操作する時間帯の少し前に満充電になるよう、充電速度やタイミングを調整。満充電の状態のまま放置される時間を減らすことで、バッテリーの劣化を防ぐことができる。
スマホを持ち歩いている間のバッテリー消費を抑えるSTAMINAモードも搭載。設定によっては、スマホを使わない時間帯や、画面スクロールなどの動作をやや制限して消費電力を抑えられる。
NTTドコモは2017年3月から、LTE-Advancedサービス「PREMIUM 4G」に「256QAM」を利用した最大500Mbpsの高速通信を開始する。この高速通信はXperia XZが対応しており、サービス開始時は東京の山手線駅や大阪の環状線周辺といった都市部で利用できる見込みだ。
このほか、指紋認証センサーはXperia XZとXperia X Compactともに右側面の電源キー部に搭載。素早く指紋を認識して画面ロックを解除できた。
ハイレゾ楽曲再生は、従来モデルと同じくmoraなどから購入したFLACなどのハイレゾ楽曲をそのまま再生できる。LDAC対応のBluetoothヘッドフォンがあれば、ワイヤレスで高音質を楽しむことも可能だ。
また、従来モデルと同じくXperiaやウォークマン向けのノイズキャンセリング対応イヤフォンに対応。別売りのMDR-NW750NやMDR-NC750を用意すれば、ハイレゾ品質の音質とノイズキャンセリングの両方を楽しめる。これら専用イヤフォンを使う際は、ノイズキャンセリング処理をXperia側で行う。このため、一般的なノイズキャンセリングイヤフォンにありがちな処理ユニットがなく、利用前に充電する必要もない。
CD品質のMP3やAACの圧縮音源を再生する際は、楽曲をハイレゾ相当の音質にアップスケーリング処理する「DSEE HX」も利用できる。新たに「dヒッツ」のコンテンツもDSEE HXに対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.