Y!mobileが横浜計測デビュー! au系は不調?――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線・Y!mobile 10月編)通信速度定点観測(2/2 ページ)

» 2016年11月14日 15時30分 公開
[小林誠ITmedia]
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平日夕方:KDDI親子が若干速度を落とす Y!mobileは何とか粘る

 通常、平日の18時台は、ランチタイムに次いで通信が混雑しやすい時間帯。通信速度は「ランチタイムより少し速い」ぐらいに落ち着くことが多いのだが、結果はどうだろうか。

JR横浜駅西口での測定結果(夕方) JR横浜駅西口での測定結果(夕方)

 下り平均速度のトップはLTE NETだが、4.4Mbpsと昼より速度が若干落ちている。

2位はUQ mobileの平均4.27Mbpsとなった。「KDDI親子」は、そろって昼間より速度が低下したことになる。mineoは昼間から若干持ち直したものの、1.33Mbps止まりとなった。

 Y!mobileも、ランチタイムより速度は落ちたものの、それでも下り平均10.66Mbps、上り平均10.53Mbpsと実用上まったく問題ない速度をキープしている。

JR横浜駅西口での測定結果(夕方)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 18:04 4.27 6.57
mineo 18:09 1.33 1.91
au(LTE NET) 18:00 4.4 4.14
Y!mobile 18:13 10.66 10.53

まとめ:パッとはしないが十分実用的なau系MVNO Y!mobileは上々

 横浜駅西口での計測は久々だが、au系サービスの通信速度が7月から大幅に落ちたことが大きなトピックだろう。下りの平均速度は10Mbpsを超えず、率直に言うとパッとしない結果だ。ただし、今までのことを振り返ると、数値上高速だからといって、ドコモ系サービスと比べて体感的に差があったかというと、そのような印象もない。今回の結果は、普段から横浜駅周辺でauのスマホを利用している筆者の実感に近い。11月以降のテストでどんな変化があるのか気になるところだ。

 au純正のLTE NETと、KDDI子会社のUQ mobileは、実用上とくに問題のある速度ではないだろう。一方のmineoはある意味で「MVNOらしい」感じで、ランチタイムは明らかに苦手。混雑時間帯の利用はなるべく避けたいところだ。

 そして、横浜駅西口での初計測となったY!mobileだが、常に安定して速度が出ている。下りと上りの速度差が小さいのも特長だ。Y!mobileは、先述の通りソフトバンクが運営しているためにMVNOサービスではないが、「格安の携帯電話サービス」を提供している点では、MVNOと同じ。気になった人は選択肢に入れると良いだろう。

 10月のau系MVNOとY!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

  • UQ mobile……常に4Mbps以上
  • mineo……午前は得意も混雑時は苦手
  • au(LTE NET)……常に4Mbps以上
  • Y!mobile……常に10Mbps以上

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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