Mate 9に搭載された各種機能の中で、最も印象的なのはやはりダブルレンズカメラだ。HUAWEIはP9で老舗カメラメーカーのLeicaとダブルレンズカメラを共同開発しており、その高い画質やモノクロ撮影時に撮れる味のある絵には定評があったが、Mate 9ではさらに進化している。
まず画素数については、RGBセンサーはP9と同じ1200万画素だが、モノクロセンサーが2000万画素と、スペックを大きく上げている。これによって、よりサイズの大きな写真が撮影できるようになり、画質も向上した。撮影を2000万画素側のカメラで行い、色情報を1200万画素側のカメラで付加することで、より解像感を出せるようになったというわけだ。また、光学式の手ブレ補正にも対応しており、暗所でもブレが少ない写真を撮ることが可能だ。
この高い画素数を生かし、2000万画素から画像を切り出す、ハイブリッドズーム機能にも対応した。通常、スマートフォンのズームは、写真を電子的に拡大するデジタルズームが一般的で、そのぶん画質が劣化してしまうが、Mate 9の場合はもともと大きな画像から1200万画素ぶんを抜き出している。そのため、1200万画素相当であれば画質が落ちず、ズームができる。この機能のおかげで、遠くの被写体に寄れるほか、影ができないように撮るときなどに構図も決めやすくなった。
もちろん、ダブルレンズカメラの特徴であるワイドアパーチャ機能は健在。これによって、人間の眼のように2つのセンサーで距離を測り、背景を自然にボカすことができる。距離の情報は写真に記録しておけるため、撮ったあとでフォーカスを合わせる場所を変更できるのも、この機能の特徴といえる。ワイドアパーチャ機能は静止画だけでなく、動画撮影でも利用可能になった。動画は最大4Kの解像度で撮影でき、光学手ブレ補正にも対応する。
また、味のある写真が撮れることで定評のあるモノクロ撮影も、2000万画素のセンサーに刷新された結果、より深みが増した印象だ。さらに、「ナイスフードモード」をダウンロードで追加でき、日々食べているご飯の写真もより“おいしそう”に撮影できるようになった。オートで撮ってもよし、シーンに合わせたモードで撮ってもよしと、奥深いカメラ機能に仕上がっている。
細かいところでは、QRコードリーダーを、別途アプリをインストールすることなく、カメラのメニューから立ち上げられるのも便利だ。QRコードをカメラで読み取るだけで簡単にWebサイトにアクセスできるが、いざ使おうとすると「どこから起動するんだっけ?」と迷うことがあるが、カメラから簡単に呼び出せるので安心だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月28日