今回はIIJmioのタイプD(ドコモ回線)を使って速度テストを行った。E5383は、「キャリアアグリゲーション」に対応しており理論上下り最大値は300Mbpsである。ドコモとそのMVNOのネットワーク利用時は、Band 1+21、Band 3+19、Band1+19を組み合わせた周波数帯を利用し、その際の下り最大値は262.5Mbps(理論値)となる。
12月18日9時46分に福岡県久留米市内のホテル室内で、同日18時20分に福岡空港近くのカフェでスピードテストを行ってみたところ、下りはコンスタントに5〜10Mbps台を記録した。これくらい速度が出れば、Webサイトを閲覧したり、簡単な資料のデータを送付したりするのは容易だ。電車やバスなどの移動中でも快適にデータ通信を利用できた。
E5383をはじめ、HUAWEI製のモバイルWi-Fiルーターを使用する上で便利なアプリケーションが「HUAWEI HiLink」だ。
HUAWEI HiLinkを利用すると、スマートフォン上から簡単に接続中のネットワークの種類、電波状況の強弱、データ通信量、接続台数などの各種情報を参照できる。
モバイルWi-Fiルーターは、スマートフォンなどと異なり直接操作する回数が少ないデバイスのため、カバンの中などに入れっぱなしという方も多いだろう。カバンなどに放り込んだままのE5383の通信状況、データ通信量などの情報がアプリを起動するだけで確認できるようになるため、E5383をもっと使いこなしたい方にはオススメのアプリだ。
2016年に大手通信事業者が相次いで導入した大容量プランは、その後MVNO各社も追随した。大容量プランを契約した上で、必要なタイミングでスマートフォンのテザリングを有効にすれば、モバイルWi-Fiルーター代わりになる。
一方で、データ通信専用機器であるモバイルWi-Fiルーターを利用するメリットは、
が挙げられる。
なかでも、筆者が重視しているのは3つ目の「テザリングを有効にする一手間」を省略できる点だ。スマートフォンやタブレットのテザリングのテザリング機能を利用してインターネットへ接続するためには、原則としてスマートフォン・タブレット側からテザリングを有効にする必要がある。
カフェなどに座って腰を据えてノートPCを利用するシーンではあまり手間に感じることはないだろうが、例えば移動中の電車の座席で作業を行うことを考えると、話は変わる。「スマートフォンを取り出してテザリングを有効にする」→「スマートフォンをカバンまたはポケットなどに収納する」→「ノートPCをカバンから取り出して開く」という3つの動作が必要となるので煩雑だ。でも、モバイルWi-FiルーターのWi-Fiを常時オンに設定しておけば、ノートPCをカバンから取り出して開くだけでインターネットに接続できる。
スマートフォンを取り出してテザリングを有効化した後にスマートフォンを収納するという動作は、慣れればトータル10秒程度で完了するが、この「テザリングを有効にするための10秒」が不要になると、電車やバスなどの公共交通機関で移動中の「ちょっとしたスキマ時間」に行える作業の効率がグンと良くなります。
E5383が対応しているLTEの対応周波数が広く、ドコモのLTEエリアが広くなっているので、ドコモ(またはMVNO)SIMを組み合わせることで、安定したデータ通信を利用できる。先述の通り、E5383の電源をオンにしたままでも文字通り「丸一日」バッテリーが持つので、バッテリー残量を気にせず使える。
外出先でPCをよく使う人は、E5383の導入をぜひ検討してみてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月31日