Osmo Mobileのセットアップが正常に完了すると、正面(カメラ側)から見るとこんな感じになる。
操作部は、グリップに集中して配置されている。ジョイスティックは、カメラの向きを変えるときに使う。人差し指の所にあるトリガーは、押し続けるとカメラの向きを固定し、2回引くとカメラ(スマホ本体)を正面に戻し、3回引くとアウトカメラとインカメラの切り替えができるようになっている。
ジョイスティックの下にある大きなボタンは、静止画のシャッターボタン、右にある小さなボタンは動画の録画開始・終了ボタンだ。
とりあえず、ジョイスティックを使ってカメラを下に下げる動画を撮影してみたので、見てみてほしい。高いところに登った後に、ゆっくりカメラが下向きになるところがポイントだ。
基本的な操作はこれぐらい。あとは、使いながらコツをつかんでいくことになる。
DJI GOアプリでは、一般的な静止画や動画撮影の他、タイムラプス撮影や、静止画モードにおけるパノラマ撮影・夜景撮影や、動画のライブ中継などの機能も備えている。
「パノラマ撮影」は、ジンバルが自動的に回転して数枚の静止画を撮影して合成するという、スタビライザーならではの方法をとっている。縦3枚・横3枚の静止画を撮影して合成する「超広角モード」も、なかなかに楽しい(ただし、近距離の被写体は合成に失敗する可能性が高い)。
このアプリは、Osmo Mobileのキャリブレーションやファームウェアを更新する時にも使う。そういう意味で、DJI GOはOsmo Mobileの必須アプリだ。
ただ、iPhone版のDJI GOアプリでは、撮影した写真・動画がアプリ内に保存されることがちょっと面倒だ。撮影した動画を編集するなど、他のアプリで使う場合は、いったんiPhoneの「フォトライブラリ」へ書き出す必要がある。動画の場合は、カット編集(トリム)をした上で書き出さないと、「さっき撮った動画はどこにあるー?」ということになるので要注意である。
なお、動画のトリム時には、音楽やフィルムを入れて仕上げる機能もある。この機能を使って動画を仕上げてみたので、見てみよう。
先述の通り、Osmo Mobileの利用に当たってはDJI GOアプリは必須だ。ただし、純正カメラアプリや他のカメラアプリでもOsmo Mobileをスタビライザーとして使うことはできる。ただし、Osmo Mobileに付いている各種ボタンは使えないので、画面をタップして操作しよう。
気軽にサッと撮影するなら、これはこれでOKだろう。
何はともあれ、スタビライザーの威力は絶大だ。安定した動きの気持ち良さは、一度味わうと手放せなくなるほどだ。「動きながら撮影したい」「迫力ある映像を撮影したい」という人には、特にお勧めだ。
「iPhoneで動画を撮る」という人は多いだろうが、スタビライザーを必要とする撮影をする人はそれほどはいないだろう。しかし、「動きながらリアルタイム配信する」とか、「動画レポートをする」とか、そういうことをしている人、あるいはこれから始めようとしている人は、とにかくスタビライザーを試してみるべし。
ちなみに、Osmo Mobileは、本体の幅が58.6〜84.8mmで、かつ厚さ8.4mmまでに収まればAndroidスマートフォンでも使える。DJI GOアプリもAndroid版があるので、iPhoneユーザーでなくても安心だ。
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