スマホの通信容量20GBプランでも使い切ってしまう人たちは何に使っているのか

» 2017年02月15日 06時00分 公開
[井上輝一ITmedia]

 「通信容量が足りない」

 スマートフォンを使い始めてから、これに悩まされてきた人はそれなりにいるのではないだろうか。外での動画視聴などのせいで月末の通信速度が制限されてしまったり、制限ギリギリ一歩手前で通信をやりくりしたりといった経験は筆者にもある。

 少し前は携帯キャリアのデータ通信容量というと月7GBが最大だったが、電話かけ放題プランの導入とともに8GB、10GBなど変化し、2016年9月からは各社が20GB〜100GB までのプランを導入した

 このように月に通信できる容量は増えていっているものの、それでも容量を使い切ってしまう人もいる。

 月に数十GBもモバイル通信で使っている人は何に使っているのか? 使っている人たちに聞いてみた。

30GBも通信してしまってデータチャージカードを買いに行った友人

 先日、友人と話していたら「やばい、データチャージカードを買いに行かないと」とスマホをいじりながら彼がぼやいた。

コンビニでも売っているデータチャージカード

 まだ月の下旬に差し掛かった頃だというのに一体何に通信を使ったのか? と聞いてみると「最近音楽を聴くのにYouTubeを使ってて。プレイリストを延々と再生してたらこんなことに」ということだ。

 音楽ならローカルで再生したらいいじゃないかとも思ったのだが、彼が言うには新しいジャンルの音楽だからあまりCDやiTunesなどでもまとまっておらず、手軽に聴くにはYouTube垂れ流しが一番楽、らしい。

ついつい「忘れちゃう」a氏

 どこかで見たことがあるような気がするa氏(A氏ではなくa氏です、と本人が主張する)もドコモで10GB、auで7GB、ソフトバンクで7GB、計24GBのプランを契約するヘビーユーザーだ。しかもその24GBをいつもほぼ使い切ってしまうという。

月に計24GBのプランを契約しているa氏

 a氏が最もよく使うのはドコモ回線で、複数回線をまとめられるシェアパックになっているため、4回線で10GBを使用している。

 その大容量プランを最も使用してしまうのは「アプリの更新とVoLTE対応ケータイですね」とa氏は言う。

 アプリの更新は置いておくとして、VoLTE対応ケータイ(ベースはAndroid OS)がそんなに通信するのか? とデータ使用量を見せてもらった。

データ使用量を見せてもらうと、「PCメール」が2.68GBも使用していた

 PCメール(Gmail)がダントツで、2GB以上も使用していた。VoLTE対応ケータイでもこれだけ通信してしまうのが分かったが、それでも2GB。残り8GBある。それを主にGoogle Playのアプリ更新に使ってしまうという。

 これを聞いた筆者は素直な疑問をa氏にぶつけた。

── Wi-Fi接続時に更新すればいいのでは?

a氏 忘れちゃうんですよね

 外ではWi-Fiをオフにしていて、家に帰るとWi-Fiをオンにするという運用を基本的に行っていると主張するa氏だが、家に帰った時にWi-Fiに接続するのをよく忘れてしまうということだ。

a氏「忘れちゃうんですよね」 筆者「かわいげに首をかしげてもダメですよ」

 ついつい使い過ぎてしまう2人から話を聞いていると、「たくさん通信できるからたくさん使ってしまう」という意識があるようだ。確かに、例えばauの30GBプランでも基本料と合わせて月1万円で契約できてしまうのだから、月7GBの頃から比べれば比較的安く大容量で通信できる時代にはなったとは思う。

 今の携帯キャリアのプランでは、月100GBから1GBまで自分の用途に合わせたプランが選べるようになっている(とはいえ、小容量になるほど割高になるが)。使い過ぎには注意したいが、自分のモバイル用途と予算に合わせてプランを見直してみるのもいいだろう。

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