トラックボール搭載だと……! 全部入りのマルチペアリングBTキーボード「TK-DCP03BK」を試す(2/3 ページ)

» 2017年04月06日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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トラックボールは実用的だが、径が小さいため慣れが必要

 本製品の最大の特徴であるトラックボールについて見ていこう。実物を見て驚くのが径の小ささだ。パチンコ玉よりも小さい極小サイズで、90年代のトラックボール内蔵ノートPCにあった“大きめのビー玉ほどのサイズ”を予想していると面食らう。

 キーボードから手を離さずにポインタを動かせるのは確かに便利だが、ボールの径および配置の関係で、親指の腹ではなく側面に近いところで触れて動かす必要がある。最初はコントロールがうまくいかずに苦労する。

 マウスの左右ボタンに相当するキーはトラックボールから見て左右にレイアウトされている。キーサイズはかなり巨大で、押し間違えにくい上に、中央はもちろん四隅を押してもきちんと反応する。

photo キーボード手前にトラックボールを搭載する
photo サイズはお世辞にも大きくない。パチンコ玉よりもさらに小さく、小指の先ほどの大きさ

 ちなみにスイッチは「カチッ」という音のするマイクロスイッチではなく「カコッ」という音のするタクトスイッチで、後述するキーボード部分とはまったくキータッチが異なる。個人的にはもう少し軽いほうが好みだ。

 注目したいのがトラックボールの周辺キーだ。左右ボタンよりも内側、トラックボールを囲むように上下左右4つのキーがあり、これを用いて画面スクロールが行える。

photo トラックボールの周囲に上下左右キーがあり、その左右にマウスで言うところの左ボタンと右ボタン、さらにその下段にはDPI調節ボタンとブラウザの戻る、進むボタンを搭載する

 そもそもトラックボールはポインタを動かすためのもので画面のスクロールを行う機能はないが、本製品はこれらのボタンによってスクロールを可能にしているというわけだ。左右ボタンと同じくかなり押し応えがあるのが惜しいが、仕組みとしては実用的だろう。

 さらに本製品は、左右ボタンの下にそれぞれ2つ、計4つのキーが備わっている。左側の2つがDPI調整ボタン、右側の2つがブラウザの戻る/進むボタンとなっている。つまり5ボタン以上の多機能ホイールマウスでできる操作を完全にエミュレートしているので、設置スペースの関係でマウスを置く場所を確保できず、キーボードしか置けない環境にはもってこいだ。戻る/進むボタンが一般的な5ボタンマウスと同じく、右手の親指で操作するレイアウトとなっているのも親切な印象だ。

photo ブラウザの戻る/進むボタンは他ボタンマウスのそれと同様、右手親指で操作する

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