他に、上記のシミュレーションでは触れられなかった、新プランのお得なポイントをまとめたい。
ピタットプランは、利用したデータ量に応じて料金が自動で変動するので、これまで毎月のようにデータ量が余っていたという人は、よりお得になる。例えば、月のデータ量が2.5GBから1.5GBに減るだけで料金も1000円下がる。
上記のシミュレーションでは変動するパターンは考慮していないので、毎月のデータ量にムラがある人ほど、お得になるだろう。
一方、これまではプランの上限までで高速通信を我慢していたが、新プランでは思わず使いすぎて、気付いたら上限(5GB超)まで行っていた……というケースもあり得るので注意したい。各段階を超えそうになったらメールで通知する、または特定の段階で高速通信をストップするといった設定はあってもいいと思う。
旧プラン(データ定額1〜30)と組み合わせられる音声プランは「カケホ」か「スーパーカケホ」のみだったが、新プランでは、かけ放題なしの「シンプル」を組み合わせられるのも大きな特徴。シンプルの料金はスーパーカケホより500円、カケホより1500円安い。30秒ごとに20円の通話料金がかかるが、通話の少ない人にはうれしい選択肢といえる。
例えば、通話はほとんどしないのに、やむを得ずスーパーカケホを選んでいた人が、新プランでシンプルを選べば、上記のシミュレーションからさらに500円料金を抑えられる。iPhoneではほとんどお得にならないと述べたが、例えばカケホからシンプルに移れば1500円安くなるので、一部のデータ量で新プランの方がお得になる。とはいえ、カケホで通話が少なければ既にスーパーカケホに移っているはずなので、想定されるユーザーは少ないだろうが……。
アップグレードプログラムEXは月額390円がかかるが、24回分(計9360円)を支払えば、端末代金の半分が免除される。例えばGalaxy S8なら4万2000円、Qua Phone QXなら1万5000円が免除されるので、高額な端末ほどお得になる。2年後は端末を下取りに出す必要があるが、KDDIが定めるau Androidスマホの下取り価格は、現時点で最大でも1万円相当なので、アップグレードプログラムEXで回収してもらった方がお得になる。
なお、アップグレードプログラムEXは、対象端末(auのLTE対応Androidスマホ)を、新規契約や機種変更で購入したときのみ適用され、新プランに変更しただけでは適用されないので注意したい(7/11 23:45追記)。
ピタットプランで5GBを超えたときの月額料金は、実はフラットプラン20の方が980円安い。3GB超〜5GBまでの料金と比べても、フラットプランが20円高いのみ。毎月のデータ量が5GB前後の人は、フラットプラン20を選んだ方がいいだろう。
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