今回のアンケートでは、フリーWi-Fiを使うための「行動」についても質問している。z全体の55%、日本人でも約41%がフリーWi-Fiを使うために何らかのアクションを起こしているという。そのアクションの中には、「顔写真へのアクセスを許可する」「プロフィール情報を共有する」「未知のソースからアプリをダウンロードする」など、セキュリティ上のリスクになりうる行動もあった。
さらに許可なく他人のWi-Fiネットワークに接続した経験を尋ねたところ、全体の約31%、日本人の約19%が「ある」と回答した。また、経験が「ない」とした人でも、全体の約7%、日本人の約6%が「オンラインの必要性がありチャンスがあれば実行する」と回答している。
全体よりは比率が低いとはいえ、日本人に関してもネット接続に関するモラルが盤石ではない様子がうかがえる。
“危険だけど使ってしまう”傾向にあるフリーWi-Fi。そのリスクを大幅に軽減する手段の1つとして、「VPN(仮想プライベートネットワーク)」がある。
VPNを使うとデータが全て暗号化されるため、悪意のある第三者からの情報の抜き取りも困難になる。最近ではスマホやタブレットでも利用できる個人向けVPNサービスも複数登場している。シマンテック自身でも、個人向けVPNサービスを内包した「ノートン WiFi プライバシー」を提供している。
問題はその認知度だ。シマンテックが今回の調査でWi-Fi接続時にVPNを使っているかどうか尋ねたところ、回答者の約29%がVPNという言葉自体を知らなかった。日本に限ると、その率は48%にもなる。
フリーWi-Fiをよりセキュアにするために、日本ではまずVPN自体の認知度を向上する必要がありそうだ。
これらの調査結果を踏まえた上で、シマンテックでは「ネットで個人情報を守るためのノートンからのアドバイス」として以下の5つの提言を行っている。
情報化の進んだ現代社会では、1人1人が情報セキュリティに対する意識を高めないと、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性がある。ITmedia読者の皆さんも、良い機会なので身の回りのPC、スマホやタブレットのセキュリティを再チェックしてみよう。
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