さて、いくつかの機種は「ビューティー系」あるいは「美肌系」、とにかくそんな系統の機能を持っているのである。
いくつか、といったけど、まああれだ、通常の撮影モードでさっと美肌に調整できるのはHuaweiとサムスン。
東アジア系のメーカーは顔をキレイに写すことに社運をかけているんじゃないかというくらい気合いが入っていて、しかも昔に比べると処理が格段に向上し、昔のような不自然さは減っている。これはすごい。
日本のメーカーもプリクラ発祥の国として負けてはいられないと思うのだが、どうも腰が重いようで、ソニーもシャープもインカメラを使った自撮り時に、その手の機能を発動するくらいである。
ここでは窓際の明るい室内での撮影。
デフォルトの状態ではこんな感じ。
さてどれが一番いいか。こうして顔だけ並べてみると、同じ場所で撮ったとは思えないくらい肌色の出方が違うのが面白いよねえ。
チェックポイントは、肌色と陰影、シャドー部がつぶれていないか。顔の階調は柔らかい方がきれいに見えるので、コントラストが高すぎるのはよくない。
元画像はこちらをどうぞ。
さて、ここで美肌処理をかけたものも登場してもらおう。
まずはGalaxy S8+。画面の右下に、楽しげなアイコンが2つ並んでいる。顔のアイコンが美肌。クマさんのアイコンが特殊エフェクト。
では比較。上が美肌オフ。下が美肌最大だ。
これは分かりやすい違い。肌がきれいで滑らかになり、歯もちょっと白くなり目元もくっきりしている。もうちょっと肌を明るく撮ってもいいのになあ、というくらい。
元画像はこちら。
さて、美肌の隣にあるくまさんアイコンも気になるよね。これはまあ、Galaxy風のSNOWと思えばいい。
顔いじり系以外にもエフェクトはいっぱいあるので楽しむべし。まあこういう機能、Xperiaも持っているけど、Galaxyは標準のカメラアプリ上でさっとかけられる手軽さがいい。
続いてP10 Plus。こちらはポートレートモードの「美肌」+「芸術的ボケ」。
比較がこちら。上が効果なし。下が美肌を強くかけたものだ。
正直、この処理はめちゃ優秀だと思う。肌は滑らかだし、目もはっきりしているし、肌の色味もいい感じに調整されているし、階調も滑らか。えらいもんである。
というわけで、芸術的ボケで背景をぼかし、さらに美肌をかけた写真がこちらだ。
次はAQUOS R。実はAQUOS Rには他にはない面白い機能が備わっている。「インテリジェントフレーミング」だ。
撮影した画像を解析し、斜めになっていたら真っすぐにし、さらに必要に応じてフレーミングし直して(要するにトリミングして)画像を作ってくれる機能。
今回のカットでは自動的にこんな絵を作ってくれた。体の向きを考えるなら、トリミングするなら人物を構図の左側に置くべきだと思うのだが、まあこういうのもアリといえばアリか。
この機能。高画素なので多少切り抜いても画質的に問題ないことと、レンズがすごく広角なので、人を撮るならちょっと寄った方がいい感じになるというのがポイントだ。
というわけで人物編、P10 Plusがすげー優秀でありました、ということでよいでしょか。
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