インカメラが標準レンズとワイドレンズのデュアル構成になっている「ZenFone 4 Selfie」と「ZenFone 4 Selfie Pro」。片や「ワイド」、片や「ズーム」という違いのあるZenFone 4とZenFone 4 Proとは異なり、違いが分かりにくい面もある。仮に日本で発売される場合は、どちらか片方だけのリリースになると予想される。
両者のデュアルインカメラの違いはレンズとセンサーにある。ZenFone 4 Selfie Proのメインのインカメラは、明るいF1.8レンズにソニー製センサー「IMX362」を組み合わせている採用。型番からも分かるように、ZenFone 4やZenFone 4 Proのリアメインカメラと同じセンサーを採用している。IMX362は1200万画素のセンサーだが、デュアルピクセルを使う仕様のため、スペック上の解像度は「2400万画素(2.4メガピクセル)」となっている。ZenFone 4 SelfieはF2.0レンズに2000万画素センサーの組み合わせだ。
セルフィー時にワンタップで標準カメラとワイドカメラを切り替えられる仕様はZenFone 4のアウトカメラ撮影と同様。撮影モードは「オート」「ビューティー」の他、背景をぼかす「ポートレート」「セルフィーパノラマ」「GIFアニメーション」が利用できる。
なお、両機種ともにアウトカメラは1600万画素で、デュアル仕様にはなっていない。
ディスプレイはいずれも5.5型で、ZenFone 4 Selfie ProはフルHDの「AMOLEDディスプレイ」、ZenFone 4 SelfieはHD(720×1280ピクセル)の「IPS液晶」を搭載している。プロセッサは、ZenFone 4 SelfieがQualcomm Snapdragon 430、ZenFone 4 Selfie ProがQualcomm Snapdragon 625となっている。メモリ構成はZenFone 4 Selfie Proがメインメモリ3GBまたは4GBで内蔵ストレージが64GB、ZenFone 4 Selfieがメインメモリ4GBで内蔵ストレージ64GBという構成になっている。スペック的には、両機種ともミドルレンジクラスの仕様になっている。
「ZenFone 4 Max Pro」は5000mAhの大容量バッテリーを搭載するスタミナモデル。先月に一部市場で発表された「ZenFone 4 Max」との違いは、カメラの画素数とメモリー構成だけと違いがわかりにくい。
ZenFone 4 Max Proはリアのメインカメラとインカメラともに1600万画素センサーを搭載している。CPUはQualcomm Snapdragon 425(特定市場向けのモデルはSnapdragon 430)で、メインメモリは最大3GB(市場による)、内蔵ストレージが最大32GB(同)となっている。仮に日本で発売されるとしてもZenFone 4 MaxかZenFone 4 Max Proのどちらか一方だけになるだろう。
ASUSは「ZenFone 4」ファミリーについて、日本での発売予定を公表していないが、昨年(2016年)のZenFone 3投入のタイミングを考えれば、秋頃に発表・発売となる可能性が高い。オールデュアルカメラ仕様となった「ZenFone 4」ファミリーのどれが日本に上陸するのか、楽しみに待ちたい。
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